TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

エマ

はあ…。

カレン

エマ?またため息してる。
昨日の夜のこと?

エマ

え、あ、うん。
たぶんあの時ルイは能力使って
シンさんが何を言おうとしたか
見たんだ。
何を言おうとしたかわからないけどきっとルイにとってよくないことだったのかな。

カレン

んー、よくわかんないけど
ルイは悪いやつじゃないし
何かあったんだよ。

先生

おーい、静かにしろー。
今日から教育実習生として
大学生が来てくれた。
仲良くしろよー

生徒

はーい!

エマ

…え!?

カレン

エマ?ビックリしたよねー
教育実習生なんて忘れてたよー
にしても、女子生徒がキャーキャー言うわけだわ。
顔のレベルが高いね。

エマ

じゃなくて!
あの人。

カレン

ん?

エマ

シンさん。

シン

今日からよろしくお願いします。
シンって呼んでください。

先生

シン先生悪いが、席が用意できなかったからあの女子生徒の隣に座ってくれ。

シン

わかりました。

カレン

(え!?シンって10年前の!?
こんなことってあるの?)

こっちに歩いてくる。

シン

今日からはお側でお守りします。
エマ様。

これって。 テレパシー 見ていた口は動いていない 目が合うだけで聞こえてくる。 でも、おかしい。 ソーラは魔法は使えても 一人に1つだけ。 カレンもルイも1つ。

この人、一体何者?

エマ

シン先生。
少しいいですか?

私は授業の終わりに シンさんを呼んだ

階段を上がり 誰もいない事を確認した 静かな図書室で カーテンを閉めた

シン

エマ様からお呼び頂けるなんて光栄です。

エマ

私の質問に答えてくれますか?

シン

なんなりと。

エマ

あなた、何者なんですか?

シン

…私はエマ様をお守りする騎士(ナイト)です。

エマ

なぜ、ここに来たんですか?

シン

私がここに来た理由は
再びプリンセスが現れたからです。

約20年前、
先代のプリンセスは亡くなりました。
その理由は自殺です。
自分の運命に耐えきれず自ら命をたちました。

エマ様は同じ過ちを繰り返さないよう私がここへ。

エマ

私は…私はプリンセス何かじゃないです。

シン

そのようなことありません。
なぜそう思うのですか?

エマ

私は魔法が使えません。

シン

…気づいていらっしゃらないんですか?

エマ

何の話ですか?

シン

10年前のあの日なぜ私がエマ様の元へ行くことができたかわかりませんか?

あの日エマ様に呼ばれました。
私にしか届かない声で。
昨日の夜も私は気配を消しました。それなのにエマ様は気づいておいででした。
あれを気づけるのは私より力の強いものだけです。

エマ様の能力は願えばなんでもわかることです。

エマ

願えば、なんでも…

シン

試してみますか?

そういうとシン先生は 一冊の本を棚から取りだし 机に広げた。

シン

そうですね。
165ページの内容を読みたい
と、願ってみてください。

165ページの内容… 私は願った。 すると

エマ

う、嘘…。

目を閉じると文章が頭の中に浮かぶ 一人の少女が世界を救おうと 自分を犠牲にしようとしている 場面だ

シン

ご理解頂けましたか?
さらに、その本を元の場所に
戻るよう願ってください。

言われた通り願うと 本はひとりでに動きだし 本棚へと戻った。

シン

これこそがエマ様にだけ与えられた能力です。

エマ

あなたは?なぜ複数の能力を?

ソーラの能力は 一人ひとつ。

シン

それは常人の考えです。
特別な人間にのみ与えられた力です。
私よりも大きな力を持っているのがエマ様、あなたなのです。

エマ

そんな…

シン

あなたが願えばなんでも叶うのです。
例え人の死であっても、ね。

人の死。 突然のあまりに重い話に 心がずんと重くなった

この作品はいかがでしたか?

39

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚