TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
恋い焦がれシンフォニー

一覧ページ

「恋い焦がれシンフォニー」のメインビジュアル

恋い焦がれシンフォニー

46 - 𝗲𝗽_𝟰𝟲

♥

630

2024年09月06日

シェアするシェアする
報告する

__𝗬

?!

__𝗗

のあちゃん、そ、それってどういう……

𝗡__

あ、正確に言うと私が直接殺したわけではないの ՞ ՞

𝗡__

ただ…その原因を作ったのが私だから、私が殺したことに変わりはない……

__𝗬

……

__𝗗

……

__𝗬

…詳しく…説明してくれるかな??

𝗡__

はい…

~ のあが子供の頃 ~

私は両親に強い憧れを抱いていて、一刻も早く神主の座を継ぎたいと思っていました。

しかし、神主の座を継ぐにはそれなりの修練を積まなければならず、それと同時にとある '' 花 '' を修練に使用するため、修練を受けること自体困難でした。

そんな厳しい修練でも、幼い頃の私は 「 神主になりたい 」 という思いが強くあり、両親に根気強くお願いした結果、なんと受けれることになったんです。

これは異例なことで、両親は私を溺愛し過ぎていた結果でした。

そのため、私の両親はそのとある '' 花 '' を探すべく遠い地域へ出向くことになったのです。

𝗡__

おとーさん!おかーさん!

のあの母

のあ!

のあの父

早起きできて偉いね

のあの母

すぐ帰って来るからいい子で待ってるんだよ〜

𝗡__

はぁーい!!

𝗡__

はやくかえってきてね!

のあの父

もちろんだよ

のあの母

じゃあお母さん達行ってくるね

𝗡__

いってらっしゃーい!!

この会話を最後に、両親は私の元へ帰って来ることはありませんでした…

実は、そのとある '' 花 '' というのは咲く場所が高地に限られていて、自生地でも主に高地の ' 秘境 ' のような場所に咲いているため、採りに行く道のりが危険な花だったのです。

そうとも知らず、幼い私は呑気に 「 両親は絶対に帰って来るだろう 」 と両親の帰りを待っていたんです……

__𝗬

そ、そんなことがあっただなんて……

𝗡__

だから……

𝗡__

両親を殺したのは私なんです…!!!、

__𝗗

違う!!!!

𝗡__

?!

__𝗬

大山津見神…

__𝗗

絶対にのあちゃんのせいじゃないよ

__𝗗

なんでのあちゃんのせいになるんだよ……

__𝗬

……そうだよ

__𝗬

確かにのあさんのご両親は、君のためにその危険な地に足を運んだ

__𝗬

でもさ、なんでそれでのあさんのせいになるの??

__𝗬

直接ご両親の死に関わった??

𝗡__

い、いえ…

__𝗬

じゃあ違うでしょ??

𝗡__

で、でも私が 「 神主になりたい 」 だなんて言い出さなければこんなことには…!!!

__𝗗

違うよ、のあちゃん

𝗡__

__𝗗

……子供の仕事ってなんだと思う??

__𝗗

親に従って生きること?

__𝗗

親のために生きること?

__𝗗

勉強すること?

__𝗗

確かに全部大切かもしれない

__𝗗

でも、一番は沢山わがままを言って甘えることだよ

__𝗗

人に迷惑を掛けたり害を成すようなわがままは駄目だけどね

__𝗗

のあちゃんがご両親にお願いしたことって、一番の仕事じゃん

__𝗗

ご両親もそののあちゃんの気持ちに応えたくて、そんな危険な場所に行ったんだよ

__𝗗

なのに、今ののあちゃんを見てご両親はなんて思うと思う??

𝗡__

…… 、

__𝗗

ご両親もきっと 「 私達のせいでのあを苦しめてしまっている 」 って……後悔すると思うよ

𝗡__

違う!お母さんとお父さんのせいじゃないのに…!!

__𝗬

…ご両親の気持ちとのあさんの気持ちがすれ違っているだけだよ、きっと

__𝗬

だからさ、天国にいるのあさんのご両親を苦しませないように胸を張って生きようよ

𝗡__

どぬ…夕晏様…

𝗡__

本当にありがとうございます…!!泣

__𝗬

うわぁぁ泣かないで?!՞ ՞

__𝗗

俺達がのあちゃんを泣かせたみたいになっちゃう〜!՞ ՞

𝗡__

…今日2人と一緒に帰りたいです

𝗡__

だめ…かな??

𝗡__

あ、あれ…2人とも黙り込んでどうしたんですか??՞ ՞

__𝗬

いや、ちょっと…… 、

__𝗗

し、心臓に衝撃が……

𝗡__

え、大丈夫?!

__𝗗

うん、大丈夫大丈夫

__𝗬

じゃあ一緒に帰ろっか

𝗡__

はい!

__𝗬

それよりさ、神主になるために必要だって言ってた '' 花 '' ってなに??

𝗡__

あー……

𝗡__

今もあまり多くは咲いていないんですけど、'' メコノプシス '' っていう花です

__𝗗

?!

__𝗬

へー、聞いたことないな

𝗡__

まあ、あまり聞き馴染みはないですよね笑

𝗡__

今では 「 幻の花 」 とも呼ばれているみたいです

__𝗬

へぇ〜、そんなに珍しい花なんだね

__𝗗

……

𝗡__

どぬ、さっきから静かだけど…どうしたの??

__𝗗

あ、いや……なんでもないよ

𝗡__

そう??

__𝗗

うん、本当に大丈夫

__𝗗

それより話の続きしよ

𝗡__

分かった…

__𝗬

…あ、それよりさー___

𝗡__

どぬー、お風呂上がったから入っていいよー

__𝗗

うんー、この宿題終わったら入るー

𝗡__

はーい

𝗡__

……どぬ、今日はありがとね

__𝗗

__𝗗

全然だよ

__𝗗

のあちゃんの力になれたならよかった

𝗡__

力になりまくりだよ〜

𝗡__

今日は久々に良い夢が見れそう

__𝗗

俺との夢を見てくれてもいいんだよ??笑

𝗡__

えー考えとく ︎^_^

__𝗗

振られた……т т

𝗡__

あはは笑、冗談だよ笑

𝗡__

あれ、そういえばたっつんくんは??

__𝗗

あぁ、それならさっき俺が寝かしつけてきたよ

𝗡__

そっかそっか、ありがとね

𝗡__

…あーんなに最初はたっつんくんのこと嫌がってたのに、今ではお父さんみたいだね笑

__𝗗

__𝗗

べ、別にそういうのじゃないよ!///

__𝗗

ちょっと世話が焼けるなーくらい… ///

𝗡__

私にお世話される側だったどぬが今ではお世話をする側だなんて……

𝗡__

成長したね〜〜 ᐡっ·̫ ‹。ᐡ

__𝗗

勝手に一人で感動しないでよー ///

𝗡__

ごめんごめん笑

𝗡__

でも、本当に私と出会った頃よりどぬがなんか…… 、

𝗡__

人間らしくなったなぁって

__𝗗

__𝗗

……ちょっと嬉しい、ありがとう

𝗡__

……うん!

__𝗗

よーーし!宿題終わったぁ!!✧*。

__𝗗

のあちゃん!終わったよ…って

__𝗗

寝てる……

𝗡__

……… 。。。

__𝗗

( …のあちゃんにあんな悲しい過去があっただなんて知らなかったな…… )

__𝗗

( だから俺とのあちゃんが出会ったあの日、俺を踏んだ拍子に 「 また私のせいで人を死なせてしまったかと… 」 って言ってたのか… (※ 𝗲𝗽_𝟭 参照) )

__𝗗

( ずっと不思議に思っていたけど、やっと謎が解けた )

__𝗗

……のあちゃん、君がそんな過去をずっと背負っていただなんて…気付けなくてごめんね

__𝗗

でも、これからは俺がのあちゃんを支えるからね

𝗡__

うぅ〜ん…… 。。。

__𝗗

__𝗗

びっっっくりした…寝言か笑

__𝗗

さて俺もお風呂に……

__𝗗

……

__𝗗

のあちゃん髪の毛乾かしてないじゃん!!՞ ՞

__𝗗

もーーー……! 、

__𝗗

結局俺がお世話してんじゃーん!!!!

恋い焦がれシンフォニー

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

630

コメント

3

ユーザー

1コメ!!!!じゃあのあさんが両親を○したって訳じゃないのか、良かった、 たっつんとどぬが最初は仲悪かったのにだんだん仲良くなってるの尊い……♡ のあさんも髪を乾かさずに寝落ちしちゃうの可愛い! 今回も最高でした!!水曜日楽しみに待ってマース!!!!

ユーザー

次回更新日は 9月11日 の 水曜日 になりますので気長にお待ちください!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚