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高校1年の春
僕は初めて“恋”というものに“落ちた”
桜舞い散るこの季節に
笑いかける君に“落ちた”
僕はハル
蒼空桜坂高校に入学する普通の高校生
特に目立つ訳でもない平凡男子だ
ただ、僕は恋をしたことがない
ハル
学校の近くの坂道の途中でぼそっと呟いた
実際、しなくても困ることはない
…したほうがいいのだろうか
ハル
男子高校生
男子高校生
僕の気持ちも知らずに喜ぶ人
女子高校生
呑気に幸せそうな人
ハル
能天気に生きる奴らに呆れていると
急に肩に痛みが走った
ハル
女性
女性
ああ、ぶつかったのか
女性
女性
ああ、今にも涙目になりそうなくらい 焦っている
この人すぐに騙されそうだな
ていうか悪い人に捕まりそう
女性
女性
ハル
ハル
ハル
ハル
女性
女性
ハル
ハル
謎の会話を終えた…
僕は立ち去るその女性の背中から
何故か目が離せなかった
ハル
綺麗な人だったな…と
舞い落ちる桜の坂の上
1人心の中で呟いた
無事入学式を終えた
ハル
ハル
その時、ガラガラと音をたたて
ドアが開いた
そこには…
女性
朝の女性がいた
ハル
ハル
僕の考えは
女性
それはもう
遥
的中してまったらしい
これからもう何が起こるんだ
僕にはもう想像もつかない