海がきれいですね。

海がきれいですね。

注意：青赤

朝、5時の早朝

俺は親友と海に来ていた

靴を脱いで

波が来る場所に行く

冷たい海水が

今生きているということを

感じさせる

俺は、後ろにいる青ちゃんに 笑いかける

我に返ったかのように、 君はそう言う

何か、考え事でもしてるのだろうか

そう思い、しばらく見つめると

君はにっこりと 微笑んで砂浜に座った

俺はしばらく、砂浜の貝殻を 集めたり

オレンジや水色に彩られた、雲を眺めたりした

どれも綺麗なことにはかわりない

俺も、青ちゃんも喋らない

聞こえるのは、波の音だけ

それが、神秘的で

この世界に俺と青ちゃんが 取り残されたみたいで

楽しかった

海の中の魚たちから見た世界はどんな感じなんだろう？

それって綺麗なのかな

きっと、見たことないくらい

美しいだろうな

多分、それは人間が見れないから こそ

綺麗だと思えるんだろうな

俺は、海を見て

いつもなら、考えもしないことを

誰かに言う訳でもなく、考えた

時間がゆっくり流れた気がした

本当は数分なのに

あ、青ちゃん退屈じゃなかったかな？

そう思い、砂浜にいる青ちゃんに近づく

綺麗だよ

この感動を

青ちゃんと分け合いたくて

そう言いながら、はしゃぐ

ふたりで綺麗だね、なんて笑い ながら

この海に

俺と青ちゃんだけが取り残されちゃったみたい

急に、青ちゃんが

真剣な声と表情で俺の名前を呼ぶ

なにを話されるのかと、ドキドキしている反面

いつもとは違う、真面目な感じがかっこよくて

ときめいてしまう

なかなか、話し出そうとしない青ちゃんを変に思って

青ちゃんの顔を覗き込んだら

頭が真っ白になった

驚いた反面、嬉しさもあった

俺、どこか変なのかも

だって

嫌な気持ちが全く湧いてこないの

でも

青ちゃんにはもっといい人がいるんじゃないかなって

思っちゃうから

だから、

今だけ

その言葉の意味を

知らないふりした

そして、2年後の今日

海が見える家でふたり

笑いながら朝ごはんを食べてる なんて

このときの俺らは

考えもしなかったんだ＿。

＜海がきれいですねの意味＞ あなたに溺れたい

このときは振っちゃったけど、2年後には結婚してふたりで朝ごはん食べてますよー

で言うのを書きたかった

没った