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「おはよ、春ちゃん♡」 これは何という地獄なのだろうか、朝から灰谷蘭のモーニングコールで 目を覚ますなんて。 「……人のセーフティーハウスに不法侵入してくんな、訴えるぞ」 「俺らの仲じゃ~ん、不法侵入くらい見過ごせよ~」 うざい、出てけ、と小学生並の語彙で悪態をつきながら、 ベッドから引きずり下ろす。 寝室からリビングへ足を進める、蘭は普段より気分上々なのか ルンルンと鼻歌混じりで歌いながら俺の髪を捏ねくり回し俺の後ろを歩く。
「…あ゛、?飯…?」 「蘭ちゃんの手作りだよ~、特別だからな~?」 ベースは洋食、プレートにハムエッグやカプレーゼ、ミネストローネ、 主食はカンパーニュのようだ。 「全部お前の手作り、なのか?」 「流石にカンパーニュは作ってねぇけど笑」 豪勢に並んだ食事の匂いが鼻腔を刺激、ゴクンッと喉が鳴る。 すると、後ろから不満げな声が聞こえてきた。 「兄ちゃんってば、いいとこ取りしないでよね。 俺も手伝ってやったじゃん。」 「おわッッ、灰谷弟も不法侵入してんのかよ!!」 兄弟揃って不法侵入した挙げ句、キッチンまで勝手に使いやがって。 はぁ、と大きく溜息を吐き、椅子に腰を掛けフォークを手に取り 食事をゆっくりと口内に運んでいく。 「…ん゛んっ、!?」 此奴ら料理得意だったか?めちゃくちゃ美味いんだが。 喉に流し込み、俺は一口、また一口と灰谷達の手料理を口に運び入れる。
「どぉ、美味い~?」 「ん、めちゃくちゃ美味ぇ!」 「ガキかよ、目輝かせすぎ笑」 揶揄うように笑い、竜胆が俺の頭を撫でる。 「はぇ、何 、?」 「可愛いな、って思って。」 「兄ちゃんも三途のこと撫でる~!!」 雑に撫でるのかと思いきや、大事そうに優しく撫でられて動揺する。 顔全体に熱を帯びるのをしっかりと感じる、すっげぇ赤いんだろうな、顔。 「も、いいって…はよ食って仕事行くぞ、ばか谷。」 「照れ隠し~?春ちゃん可愛いね、そういうとこ嫌いじゃないよ♡」 「うっせ、タラシは黙ってろ。」 ヘラヘラと揶揄う灰谷兄弟の相手をしながら飯を頬張る。 今日は朝から強烈だな、とぼんやり考えながらあのときと同じ 幸福に浸った。
「マイキー!おはようございます!!」 「…おはよ、三途」 一言挨拶を交わすと、マイキーの手が俺の頭に伸び ポンポンと小さく撫でられる。 「へ、?マイキー、?」 「付き合ってるんだからこんくらいいいだろ…、フイッ」 頬を少し赤らめそっぽを向く、俺は思わずマイキーを後ろから抱き締める。 「えへへ、嬉しいです…あとオムライス美味しかったですよ、」 俺は驚くマイキーの顔を目の前に、はにかむような顔で笑う。 先程よりも更に顔を真っ赤に染め上げ、五月蝿いと顔を押し返される。 「俺の気が向いたら、また作ってやるよ…」 「!…ふふ、はい、笑」
「今日は、商談か…げ、あのジジイが相手かよ、キメェなぁ…」 「三途、入るぞ。」 商談相手の名前を見て愚痴を溢していると、九井が部屋に入ってくる。 内容は、今日の商談相手の要望で女装(チャイナ)をして来て欲しいという ものだった。 「は、キモいんだけど、むりむり。」 「俺だって嫌だわ、でもやるしかねぇだろ。 彼奴は大金出してくれる梵天の財布なんだから切るわけにはいかねぇし。」 「お前もすんのかよ、アラサー揃って女装とか世も末だな。」 「いいか、何があっても猫被っとけよ、お前得意分野だろ、頼んだ。」 うぃーす、と空返事をし九井が用意したチャイナ服を着て 商談先へ向かった。
「デュフフ、やっぱりはるちゃんは可愛いねぇ、ふがっ」 「あ、ありがとうございます~、(引)」 鼻息荒い、汗ベタベタ、息臭い、顔近い。もう最悪だ、吐く。 裏声でキモおじに対応する、商談も順調に進んでいきそろそろ終わるようだ。 瞬間、調子に乗ったのかヒラヒラと開いた太股の間に手を入れる。 「ひっ、ちょっ…、」 いや、力強ぇな、全然動かねぇわ。 必死に抵抗するもスルスルと手が奥に進んでいき自らのモノに ジジイの手が触れる。 バンッッ 「あ、ぐぅ…」 脳天に穴が空いて、倒れていく。 銃弾が飛んできた方を見ると、マイキーが形相を変えて銃を構えていた。 ふーっ、ふーっ、と息が荒れている、相当キレているようだ。 銃口からは煙が上がる、此奴は死んだのか。 「おい、大丈夫か!」 「ぁ、はい…平気です、…」 「おい、九井。此奴借りるぞ。」 「ど~ぞ、消毒してやってくださーい。」 九井は諦めたような顔をして、ヒラヒラと手を振りながら金を収拾していく。 マイキーは俺の手を引き、スタスタと此方を見ることなく 自分のセーフティーハウスへと足を進める。
気づけばベッドの上、正直頭は混乱状態である。 グルグルと思考を巡らせている中、マイキーは服を脱ぎだす。 「ま、マイキー!?なんで、服、」 目のやりどころがない、正に今の状況を指すのだろう。 俺は目を左右について泳がせながら、どうするべきか頭をフル回転させる。 「…消毒、ホントはお前の初めては誕生日に貰うつもりだったんだけど。」 「やっぱり、今貰うね?ニコッ」 幼子のような満面の笑みで、ズイッと俺に近づく。 抵抗、俺の忠誠心が許す筈もなく、成されるがままにマイキーに身を委ねた。
次回Rです、長いので2つに分けました。 2000❤で続きます。
コメント
67件
きもおじの感情なんか分かる気がする…
きゃぁぁぁぁ... あまちゃんがどんどん 有名になってく.😵💫 ガチですき.,うん。 あまちゃんってファンマないの~?😵💫💗