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青春とは、どういうものなのだろうか

大人の定義は、なんなのだろうか

年齢か?脳の発達?または身体?

世間一般の大人になってから、はや6年…ベテランであるが、まだわからない

見た目は大人、頭脳は子供…もとい、某名探偵の逆の立場だ

小さな出版社に勤め、数少ない部の仲間とは先輩後輩関わらず仲が良かった

給料もそこそこ、ごく平凡なアパートに住む独身24歳

…足りないものも余るものも、なにもない

……なのに、

黒瀬奈々

…私には...なにか、足りない

黒瀬奈々

やっぱり、なにか欠陥した部分がある…?知力とか思考力とか…

黒瀬奈々

…いや、ない、絶対ない。一丁前に自信だけあるだろ、私…

一人でボソボソ呟くが、特に得られるものもない

そこから滲み出てくる苦労とか悩みとか、そういうものに使い道は見いだせない

勝手に悩んで、勝手に苦しんで、それはそれは醜い姿だが

…この場所は、きっと大丈夫だって

黒瀬奈々

…信じてるからね、店長…

坂本隼希

…んぁ?何か言った~?

黒瀬奈々

は?聞いてなかったの?

黒瀬奈々

…はぁ~…折角真面目なこと考えてたのに、最悪…

坂本隼希

どーせ、哲学的ななにかだろ?お前のことだし。それより手ぇ動かしな

黒瀬奈々

はぁい…。…いや、てか、もう定時なんで

坂本隼希

はぁ?…うっわ、ほんとだ

そう、私は…もう、世間一般の普通ではない人生であろう

仕事という名目でバイトを1日八時間。手当たり次第面接を受けて、やっと手に入れた金。1日10000円

会社が倒産なんて、いつ起こっても仕方ない状態であったが、果たして起こってしまった

だからこれほど悩むんだ。だからこれほどはりつめるんだ。

…それでも、定時には帰るスタンスを貫くのである

黒瀬奈々

…じゃ、私帰るね。給料忘れないでよ~?

坂本隼希

忘れるかよ、お前じゃないし。

坂本隼希

……あ、今日のコーヒー、忘れてる

黒瀬奈々

へ?…あぁ、どーも!

坂本隼希

人一倍コーヒーは好きなのによぉ。すぐ忘れるんだな

黒瀬奈々

今の私は金こそ全て、だからね~!

坂本隼希

なら定時以降も働けよな…

黒瀬奈々

閉店までしか体力持たないの~、!

自分でも屁理屈だとは分かっている。でも、あの調理場の甘いにおいをこれ以上接種したらお腹が減る

かえって食費が増えるし、体重も増える

コーヒーはそれを紛らわしたいからだ。べつに、それならカフェオレの方が好き

ここのが一番美味しいとか…そういうわけでもない

黒瀬奈々

…ただ、楽しいから…?

坂本隼希

…?またなんかあんの?

黒瀬奈々

…!いや、別にないよ

黒瀬奈々

じゃあ店長、また明日ね~!

坂本隼希

はいよ~、お疲れ!…あ"~、また一人掃除かよ…

夜8時半。まだまだ人で賑わう中、2人きりの舞台から退いた

ドアの取っ手に手を掛けて、引く。話せば、聞き覚えのある静かなベルの音が、美しく響く

…なんだか、これで今日が終わったみたいな

また、私は明日も、明後日も、この音を聞く

ここでまたベルを鳴らす

一体なんのためか?生きるため?店長と話すため?働くため?

…きっと、もっと深いんだろう。人生ベテランの私は、やはりなにか足りない

それを、埋めに行こうじゃないか。明日も、明後日も

この舞台が終わることなんて、このコーヒーをもらい続ける限り

黒瀬奈々

100光年経とうが、ないんだから________

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