解説
確認されている最も古い感染例は、2017年4月25日にトレンドマイクロが確認した、Dropboxの短縮URLを悪用したものである[5]。同年5月12日頃より本格的に感染を拡大した[5]。このランサムウェアは、電子メール・ワーム・マルウェアなど複数の方法によって感染し、ユーロポールが「前例のない規模」と発表する[9]ほど大規模であった。
技術的には、主にWindowsのSMBv1の脆弱性MS17-010を利用して感染するものと見られている[10]。この脆弱性については、2017年3月14日時点でマイクロソフトがセキュリティパッチを公開している[11]。このパッチをインストールしなかったコンピュータが感染し、被害が拡大した[12]。被害にあったコンピュータの殆どのOSはWindows 7であった[13]。
サイバー攻撃当初、サポート終了済みの古いOSにはパッチが提供されないがゆえに、特に危険に晒されていたので、マイクロソフトではWindows XP、Windows Server 2003、8.1未適用のWindows 8にも、2017年5月13日に臨時のセキュリティパッチを提供するという異例の対応を行った。
お金を払ってもデータを復旧することはない。
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