しゆんくんはすごいね〜!
あったまいい〜
蒼葉くんはすごいね!
かっこいい〜
最初は褒め言葉だった言葉が
委員長誰にする?
しゆんで良くね?
確かにね!なんでも出来るし!
蒼葉なら大丈夫だろ〜
たしかに〜!
蒼葉くんもいいよね!
物事を俺に押し付ける理由になっていく。
こんな俺は
生きてる意味なんてあるのだろうか。
しゆん
流石〜!
しゆんなら安心だな!
しゆん
適当な返事を返して考える。
俺の生きてる価値はなんなのだろう。
............
しゆん
あー
なんか、もう嫌になってきた
そんなこと考えたくないのに、
考えてしまった
死にたい
と
しゆん
どうせ進路も親に決められるしなぁ
そんなの嫌だ
そうなるくらいなら死んでやろうかな。
しゆん
人生初の決断だな..
死ぬ選択が人生初の選択なんてなぁ
しゆん
俺がもっと普通だったら
普通に笑って
普通に遊んで
普通に勉強して
恋愛して....
しゆん
親の言うことはずっと聞いてきたし
クラスの役にも立てたし
親孝行もそれなりにしてきたつもりだし
しゆん
しゆん
俺の精神も限界に来たのか
両目から涙が溢れてくる
まぁ、もうすぐそれが涙かどうかもわからなくなるけど
そう思いながら俺は海に飛び込んだ
ゴポゴボ...
空気が上に登っていく音が聞こえる。
流石に目に水が入るのは嫌なので目を瞑る
しゆん
意識が遠のいてきた
......が、
???
急に誰かの声が聞こえた
意識が朦朧としているせいで聞き取りきれなかったが
大丈夫?
と、聞かれている
しゆん
はやく遠のいていけ意識。
そう願うも虚しく
まったく意識は途切れない
しゆん
ガシッ
考えていると、不意に腕を掴まれた
.....は?
ちょっオイ?!
引っ張られ、上に登っていく感覚がする
夜です
夜です
夜です
ザパアァ
しゆん
なんで上がってきたんだよ!!!!!
???
しゆん
こいつの事だって責められない
俺のことを心配してやった事なのだから
しゆん
しゆん
イケメン....だ....
そいつの顔を見ようと、左横を見ると
目を見張るほどのイケメンが心配そうにこちらを見つめていた。
???
しゆん
しゆん
???
???
しゆん
なんでこいつ知って....
海の中から見てたのか?
いや待て
冷静に考えるとなんか色々変だ
なんで夜の海に人が居る?
今は夜の11時30分、普通に考えたらこんな時間に海で泳いでいるのはおかしい
それに、さっき水中でどうやって喋ってたんだ?
チラッ
特に意図もなくそいつの下半身を見る
しゆん
そいつの下半身は鱗で覆われていた。
まぁいわゆる、人魚ってやつだ
???
しゆん
???
バシャバシャッ
何故か隠すように、
見られるのを嫌がるように
そいつは海へ帰って行った
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