テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
るあ
372
ほしたまごだぜ☆
34,721
#魔法少女ノ魔女裁判
ないとめあ
721
ハル
230
コメント
1件
たっくんさん、第一話読了しました。冒頭のいじめの描写が本当に痛くて、エマの「みんなが♡♡♡ばいい」という思考に至る心の重みがひしひしと伝わってきました。そこから牢屋に飛ばされ、ヒロちゃんとの再会と突然の死——あまりに衝撃的で、読み終えた今も胸が締めつけられています。13人の少女たちも個性豊かで、これからどんな物語が動き出すのか、とても気になります。エマが拾った万年筆にも何か意味がありそうですし、続きを読むのが楽しみです。
ーーここは牢屋だ。
桜羽エマは周囲の悪意に 耳を塞ぎたかった。
けれど囚人のように見えない鎖で繋がれ、それすらも許されない。
あるときはトイレの個室に閉じ込められた。
あるときは教科書を破り捨てられた。
あるときは上履きに虫を詰められた。
あるときは集団リンチにあった。
あるときは縛られてさらしものにされた。
あるときはあるときはあるときはーー
日を追うごとにいじめの空気は過熱し、心臓は鉛のように重くなっていった。
やめてよ。 やめて、やめて、やめてやめてやめて。
もう虐めないで!!
どうしてもその一言が発せない。
蔑まれ、貶められ、嘲笑される毎日に、終わりは見えなかった。
その残酷な行為は、あまりにも徹底的に、長期に及んだ。
誰よりも臆病な自分を責めて、 自分を嫌って、消えていなくなってしまいたくなる。
繰り返される日常に絶望し、 漆黒の闇がエマを包む。
周りの少女たちがただただ、はしゃいだ声をあげる。
嫌われたくない、嫌われたくないよ、どうして嫌うの?嫌わないでよ。
心が軋んだ悲鳴をあげ続けている。
エマはずっと自分を責め続けていたけれどーー
唐突に答えを見つけた。
ああ、そうだーー
みんなが死ねばいい
桜羽 エマ
桜羽エマは叫び、起き上がった。
彼女の呼吸はひどく乱れ、全身はじっとりと汗ばんでいた。 悪夢を見たせいだろう。
夢だったのだと安堵したのも束の間ーー その眼がみるみる見開かれていく。
桜羽 エマ
エマが起き上がったのは、自分の部屋ではなかった。 粗悪な造りの、2段ベッドの下段にいる。
古びた石壁が真横にあり、 それは見る者にぞくりとした冷たさを感じさせた。
室内は薄暗く、空気が澱んでいる。 そしてーー鉄格子に閉ざされていた。
桜羽 エマ
エマはパニックに陥りながらも、 眠る前の記憶を懸命に手繰り寄せる。
桜羽 エマ
春休みの最終日。
エマは入浴して、パジャマに着替えて、早めにベッドに入った。
桜羽 エマ
明日から袖を通すはずだったそれを眺め、エマは至福の笑みを浮かべていた。
桜羽 エマ
それからふかふかのシーツにくるまれ、目を閉じた。
しかし今は、牢屋に閉じ込められている。服も見たこともないものを着せられている。
桜羽 エマ
それにしては、触れる空気があまりにも生々しい。
室内をざっと観察すると、通路側の鉄格子以外は四方をがっしりとした石壁で囲まれている。
壁にはテレビモニターが設置されている。
中世めいた古牢の中で、現代でよく見るモニターは妙に浮いて見えた。
桜羽 エマ
エマは鉄格子に縋りついて叫んだ。
するとすぐに他の場所から、別の少女たちの悲鳴が遠く聞こえてくる。
???
???
???
桜羽 エマ
にわかに騒がしくなった場に、 エマがホッとした表情を見せた、 直後。
???
不意に、エマの背後から凛とした声が届いた。
その声にエマが振り返ると、 2段ベッドの上段で、起き上がった人物がいた。
???
桜羽 エマ
エマは衝撃で立ち尽くし、息を呑んだ。起き上がって発言したその少女を知っていたからだ。
桜羽 エマ
エマの中学時代を暗黒に貶めた、幼なじみ。
みんなの憧れで、常に中心で可憐に微笑んでいた少女ーー それが、二階堂ヒロだった。
目が合ったヒロの方も、 今までエマが見たことないほど目を見開いていた。
二階堂ヒロ
ヒロはベッドからひらりと降りて、エマに問いかける。
かつての幼なじみが目の前に現れたことで、エマはひどく狼狽し、言葉を失っていた。
桜羽 エマ
二階堂ヒロ
ヒロがきょろきょろと視線を逸らし、うわずった声を出す。
桜羽 エマ
エマはかつて呼んできたように、 懐かしい呼称で彼女に声をかけようとする。
その時ーー
壁のモニターの方から、音が聞こえた。エマ、ヒロはハッとし、モニターに注目する。
桜羽 エマ
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
モニターは再び真っ暗になった。
桜羽 エマ
エマは理解が追いつかないのか、しばらく立ち尽くしていた。ヒロも同様だ。すると、
鉄格子の向こう、通路の方から。 引きずるような重々しい音が近づいてきている。
その音はどこかおぞましく、 不穏なものが接近していることをエマたちに感じさせた。
エマもヒロも身を強張らせ、 ーーその視線が、ゆるゆると、通路に向けられる。
桜羽 エマ
悲鳴をあげかけたエマが、両手で自身の口を塞いだ。
2、3メートルはあるだろうか。 ぼろぼろの黒衣をまとった大きな何かが立っていた。
仮面をつけていて顔はわからないが、明らかに人間ではない、何か。
桜羽 エマ
エマは恐怖のあまり、ヒロの腕にしがみつく。ヒロもさすがに、呆然と通路の異形を見ている。
???
他の牢屋にいた誰かが、 化け物に連行されている様子がエマたちの耳に届いた。
2人はますますゾッとする。
二階堂ヒロ
ヒロは言いかけてから、横にいるエマに目を向けた。
その時になってようやく、 エマが腕にしがみついていることに気づき。
ーーバッと、 強く、手を振り払った。
桜羽 エマ
二階堂ヒロ
吐き捨てるヒロの瞳は、 根深い嫌悪の色をしていた。
先ほどエマが鉄格子に縋りついた時にかたく閉ざされていた扉は、あっさりと開いた。
エマはすぐにヒロの後を追って通路へと出る。
桜羽 エマ
通路には、ヒロのほかにも たくさんの少女たちが現れていた。
声をあげたエマの方へと視線が注がれる。エマにとって、ヒロ以外は全員見たこともない少女たち。
桜羽 エマ
ただ、年の頃は全員同年代に見える。エマやヒロ同様、不思議な服装に身を包んていた。
そして、通路の先には黒衣の異形が歩いている。
桜羽 エマ
他の少女たちも青ざめ戸惑いながらも、看守の後について歩き始めている。
ヒロも、エマよりずいぶん先を歩いていた。エマは小走りに追いつく。
桜羽 エマ
二階堂ヒロ
桜羽 エマ
桜羽 エマ
二階堂ヒロ
ヒロはエマを存在ごと無視することに決めたのか、歩みを止めない。
桜羽 エマ
二階堂ヒロ
ぎりっと強く歯肉を噛みしめる音が響き、ヒロはエマへと振り向く。
そして、思い切りエマを突き飛ばした。
桜羽 エマ
エマはその場に転がる。 硬い石の床で、膝をすりむいた。
怪我をさせた当人のヒロは、 憎々しげにエマを見下ろしている。
二階堂ヒロ
二階堂ヒロ
威圧的に言って、 ヒロは踵を返して去っていく。
桜羽 エマ
???
水色髪の少女が、興味深げに2人を見ていた。
桜羽 エマ
エマたちが捕らえられていた牢屋は、地下にあったらしい。
長い階段を上がっていくと、豪奢な洋館のような、ひろびととした玄関ホールに出た。
いくつもの扉や、長く伸びる通路は先が見えない。上階へと続く大階段は、首が痛くなるほど天井が高い。
あちこちが老朽化しており、不気味な雰囲気を醸しついるが、この建物がとても大きいというのがわかる。
近くの部屋に看守が入っていったので、エマもそこへ入った。
どうやらラウンジのようだ。
寒々しく圧迫感のある地下とうってかわり、ラウンジは、毒々しさを妊む華美な空間だった。
高い天井に据え付けられたシャンデリア。床には古びた絨毯。ソファや暖炉もある。
飾られているものがやたらと興味が悪く、エマが特に注視したものはーー
桜羽 エマ
壁に大きなボウガンが飾ってあることだった。エマはその存在感に、ぞくりと背筋を凍らせる。
通路に繋がる入口前には見張るように、黒衣の看守が立っていた。
入口が塞がれたということは全員がラウンジに入ったらしい。
広いラウンジ内に集められた少女たちは、13人もいた。
???
部屋の隅で亀のようにうずくまっているいかにもコミュ障少女もいれば。
???
鼻歌を歌いながら、勝手に室内の配置を変えている自由気ままな少女もいる。
???
無意味にキレ散らかしているマスクのヤンキー少女もいる。
???
機嫌感を露わに、鼻をつまんでいる猫耳少女や、
???
アンニュイなため息を漏らす露出度が高い少女や、
???
傍観者めいて笑っている妖艶な少女もいた。
壁際で全員を観察している人物はもうひとり。
???
ーーとても、とても、暗い瞳をした少女。
彼女のもっとも注目すべき点は 本物か定かではないが、大きな銃を背負っていることだった。
???
そんな中、水色髪の少女が大きな声をあげた。場にそぐはないほど明るく、楽しそうな笑顔だ。
???
???
桜羽 エマ
水色髪の少女は好奇心で瞳を輝かせながら、エマの両手を握ってきた。
そして上下にぶんぶんと強く握る。 握力が強いのか、エマは痛そうに眉を下げた。
???
???
口を挟んできた少女の声は、 先ほど牢屋にいた時に聞いたかん高い声だった。
お人形のように可愛らしい小柄な少女だが、どこか口調が不自然だ。
室内には、多くの少女たちがいる。 その中の誰かが、くすっと笑い声を漏らした。
途端、小柄な少女の頬がかぁっと真っ赤に染まっていく。
???
???
一歩前に出てきたのは、 中性的な見た目の少女。
すらりと背が高く、 まるで騒士のような凛々しさがある。
その精悍な風貌に華を添えるが如く、レイピアを腰に携えていた。
彼女のカリスマ性によるものなのか、全員が息を呑み、彼女から目が離せない。
???
蓮見レイア
遠野ハンナ
遠野ハンナ
蓮見レイア
遠野ハンナ
蓮見レイア
遠野ハンナ
拳をふるふると震わせており、 彼女のプライドがひどく傷つけられたのが窺える。
滑り出しからひりついたムードになってしまったが、空気を読めない少女が元気よく手を挙げた。
橘シェリー
遠野ハンナ
橘シェリー
蓮見レイア
橘シェリー
蓮見レイア
エマは促されて、ハッと姿勢を正す。
桜羽 エマ
桜羽 エマ
名乗ったと同時、 エマの傍らにひとりの少女が駆け寄ってきた。
氷上メルル
氷上メルル
桜羽 エマ
氷上メルル
つっかえつっかえになりながら、 メルルはようやく言い切った。
エマは自身の膝を見下ろし、 血が滲んで流れていることに気付く。
桜羽 エマ
桜羽 エマ
氷上メルル
メルルは今にも泣き出しそうになりながら、膝立ちになった。 そして、エマの膝に手を当てる。
ーーすると、エマにとって驚くべきことが起きた。
桜羽 エマ
メルルの手先が光り、 エマの膝の傷口が、みるみる塞がっていく。
この場の全員が測り合うように観察しあっている状態で、メルルの不思議な力に注目が集まる。
氷上メルル
桜羽 エマ
メルルは、エマと目を合わさず、 もじもじと俯いている。
レイアが場を仕切り直すように、 咳払いをした。
蓮見レイア
沢渡ココ
沢渡ココ
ココと名乗った少女は、 レイアに歩み寄り、間近から無遠慮な視線を向ける。
橘シェリー
桜羽 エマ
桜羽 エマ
蓮見レイア
橘シェリー
沢渡ココ
蓮見レイア
レイアは慣れているのか軽く受け流し、まだ自己紹介していない少女らを促す。
佐伯ミリア
宝生マーゴ
紫藤アリサ
アリサと名乗った少女は、マスクをしていて顔がはっきりわからない。
橘シェリー
紫藤アリサ
橘シェリー
紫藤アリサ
蓮見レイア
蓮見レイア
橘シェリー
蓮見レイア
橘シェリー
蓮見レイア
壁隅で亀のように丸まっていた少女が、さっとスケッチブックを取り出した。
口がきけないのか、それとも別の理由があるのか、スケッチブックに書いた文字を見せる。
夏目アンアン
黒部ナノカ
二階堂ヒロ
桜羽 エマ
全員の自己紹介が終わったかと思ったが、ひとり、まるで輪に加わっていない少女がいた。
先ほどから勝手に室内の配置換えをしたり、物色をしている少女だ。
蓮見レイア
城ヶ崎ノア
ノアと名乗った少女は、 すぐにまた室内の物色へと戻っていった。
蓮見レイア
蓮見レイア
蓮見レイア
レイアが言い放った直後だった。
天井付近にある通気口から化け物のフクロウが飛んできて、少女たちの視線が集う。
ゴクチョー
桜羽 エマ
ゴクチョー
ゴクチョー
ざわ、と不穏な空気がひろがる。
桜羽 エマ
エマは困惑したように頭を振る。
彼女たちにとって、 魔女とは、アニメや漫画に登場する架空の存在。
それが現実に存在すると知らされ、 受け入れきれてない様子だった。
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
沢渡ココ
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
桜羽 エマ
理解が追いつかない様子のエマは、 動悸を抑え込むように、手で胸を押さえた。
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
出入口を見張る黒衣の化け物に、 少女たちの視線が集う。
かつて、人間だった者。 そして、魔女になってしまった、 なれのはて。
少女たちの表情がもの語っている。 ーーやすやすと信じられなるわけがない。
重々しい沈黙の中、 最初に一歩前に出たのは、 二階堂ヒロだった。
清楚な少女は、凛とした声をあげる。
二階堂ヒロ
絶対的な自身を持っているのか、 ヒロの声には一切の迷いがない。 そして、
二階堂ヒロ
びしり、と、エマを指さした。
桜羽 エマ
そばにいたメルルが、そっとエマの二の腕に触れた。 目を合わさこそしないものの、本気で心配しているようだった。
氷上メルル
メルルの優しさに、エマは微笑みを浮かべた。
桜羽 エマ
ヒロの訴えに、 ゴクチョーは心底面倒くさそうなため息をつく。
ゴクチョー
二階堂ヒロ
ヒロは迷いなく歩き出した。
二階堂ヒロ
二階堂ヒロ
ヒロは暖炉脇に立てかけられていた、火かき棒を手に取った。
その瞳は、エマを真っすぐに見捉えていた。エマは怯えた表情となって、後ずさっていく。
桜羽 エマ
ヒロが凶器を手に取ったことで、 少女たちの間に緊迫した空気が張り詰める。
二階堂ヒロ
ーーダッ、と、ヒロが地を蹴った。
庇うようにメルルがエマを抱きしめる。エマはぎゅっと目を瞑った。
しかし、凶器は、エマに振り下ろされなかった。エマがおそるおそる目を開けてみれば。
ヒロの殺意は、看守へと向けられていた。
桜羽 エマ
この場で、確定して【間違っているもの】は、魔女の【なれはて】として、化け物の姿を象っている看守だ。
そして、二階堂ヒロは【間違っているもの】をこの世界から消すことを、自身の使命と課している。
二階堂ヒロ
ヒロは何度も何度も火かき棒を振り下ろしていく。
血や肉がびしゃびしゃと飛び散り、 みるみる顔が赤く染まっていた。
看守の体は滅茶苦茶に崩れていく。 普通の人間なら、一撃で死に至るほどの残虐な攻撃。
それに一切の逡巡もなく、 ヒロは看守を徹底的に潰していく。
あまりの光景に、 全員がただ見ていることしかできなかった。
重い火かき棒を軽々と振りまわして尚、彼女は素早く動きまわる。
ーーそれでも。
看守はどれだけ攻撃されても、 死んでいなかった。
明らかに人外の素早さと力により、 刹那で反撃に振られた鎌は、
ーーヒロの首を、刎ね飛ばした。
ヒロの首は、 エマの目の前に落ちてきた。
桜羽 エマ
残された胴体は、まだ火かき棒を固く握りしめ。
しばらくふらふらと彷徨ったから、 ドサッと倒れる。
遠野ハンナ
ヒロの生首は、 目を見開き、驚いたような顔をしていた。
エマに嫌悪の眼差しを向けていた眼は、もはや光を失っていた。
桜羽 エマ
桜羽 エマ
二階堂ヒロは、死んでいた。
エマは呆然としたまま、 ふらふらとヒロの首へと近づき、手を伸ばす。
その血に濡れた頬へと触れる。
桜羽 エマ
エマの瞳にみるみる涙が溢れ、 ぽろぽろと頬を伝わっていく。
視界の隅、切り離された胴体の近くに、きらりと光るものがあることに気付く。
どうやらヒロが倒れたときに、 ポケットからこぼれ落ちた物らしい。
手の届く範囲にあったそれを、 エマは咄嗟に拾い上げた。
桜羽 エマ
エマの手の中にあるのは、 万年筆だった。
それはエマにとっても、大切なーー
桜羽 エマ
エマは万年筆を、自身のポケットにしまった。
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
桜羽 エマ
エマは涙を拭い、 ゴクチョーを強く睨む。
その瞳を意に介さず、 ゴクチョーは粛々と語り続ける。
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
橘シェリー
シェリーはこの状況下で、 不謹慎に目を輝かせた。
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョー
ゴクチョーが羽ばたき、通気口の中へと姿を消していく。
エマは自身の手を見下ろす。 ヒロの血で、両の手のひらは真っ赤に染まっていた。
ーーよくできましたね。
聞こえた声に驚いたエマは、 確かめるように周囲を見渡す。
当然、エマの傍には誰もいない。
桜羽 エマ
こうして、エマたちの獄中生活がはじまった。
足元から音もなく崩れ始めているような、 不気味な感覚と共に。