黎 翕_ 様からのリクエスト①
V × JIMIN
『Still with you』
どうぞお楽しみ下さい~🌟
俺とジミナは、兄弟同然のように育てられた。
何をするにも一緒で、
ご飯や身支度、お風呂さえも一緒に入った。
ジミナは俺にとって誰よりも大切な存在で
誰よりも愛する人だった。
でも、神様は意地悪で
俺とジミナを突き放したんだ。
智旻
泰亨
智旻
泰亨
智旻
智旻
泰亨
智旻
智旻
泰亨
泰亨
智旻
智旻
智旻
智旻
ジミナは泣きながら言った。
濮も、ほんとは喚きたいくらい泣きそうだけど
でもそんな事したら、ジミナに上手くばいばい出来そうにないから
我慢して、笑った。
泰亨
泰亨
泰亨
智旻
智旻
泰亨
その夜、ジミナは知らない人に連れて行かれた。
悔しくて、悲しくて、嫌だったけど
濮が必ずジミナを迎えに行くから
もう離れる事のないよう、強くなるから
待ってて、ジミナ。
それから、数十年経って
俺は22歳になった。
泰亨
泰亨ママ
泰亨ママ
泰亨
泰亨
泰亨ママ
泰亨ママ
泰亨
お母さんに別れを告げ、馬に乗る。
しばらく帰れなくなるけど
今度はジミナと帰って来れますように。
泰亨
街は盛んに賑わっていて、食べ物屋や服屋など沢山の出店が並んでいる。
ジミナを見つけるのは、時間が掛かりそうだな…
泰亨
泰亨
ドンッ
??
泰亨
??
泰亨
髪を結わえていて、肌も白く華奢で、更に顔も整っている。
もしこの子が俺の国にいたら、すぐに求婚してただろうな笑
泰亨
??
泰亨
??
泰亨
泰亨
泰亨
智旻
智旻
泰亨
泰亨
智旻
智旻
泰亨
泰亨
智旻
智旻
泰亨
智旻
智旻
泰亨
智旻
ジミナと久々に2人で歩いたな、
あの時は同じくらいだった身長も
いつの間にか俺の方が大きくなったし
同じくらいの大きさだった体も
俺の方が肩幅も広くなった。
なんだか、ジミナって
泰亨
智旻
智旻
泰亨
智旻
泰亨
智旻
智旻
ジミナの『好き』という言葉に胸が締め付けられた。
泰亨
智旻
泰亨
泰亨
智旻
智旻
智旻
智旻
ジミナは哀しそうな顔をして、俺を見つめた。
ああ、お願いだから
そんな目で俺を見ないでくれよ。
勘違い、してしまうだろう?
泰亨
智旻
智旻
泰亨
智旻
智旻
泰亨
泰亨
智旻
ジミナは見えなくなるまで、手を振り続けてくれた。
新羅に行ってから、数週間が経った。
ジミナからの連絡は無く、ただ彼からの便りを待つ日々が続いた。
そんなある日
泰亨ママ
泰亨
泰亨ママ
泰亨
泰亨
泰亨ママ
泰亨
コンコンッ
泰亨
碩珍
泰亨
碩珍
碩珍
泰亨
碩珍
泰亨
泰亨
碩珍
碩珍
碩珍
碩珍
泰亨
碩珍
泰亨
碩珍
泰亨
碩珍
泰亨
碩珍
碩珍
泰亨
碩珍
碩珍
まさか、とは思ったが
よりによってジミナと一騎打ちなんて
出来るわけないのに……
泰亨
碩珍
皇室を出て、拳を握る。
やっとジミナと再会出来たのに
殺し合いを、しなければならないなんて。
もういっそ死んだ方がマシだ。
何も出来ないまま、当日を迎えてしまった。
剣士に相応しいように髪を結わえて
舞踊を舞えるように韓服に着替えた。
泰亨
戦場に向かうと、もうジミナは待機していて
その姿はあまりに妖艶だった。
あの長かった髪は綺麗に切られて
韓服だって凄く色めかしかった。
智旻
泰亨
智旻
泰亨
智旻
泰亨
智旻
智旻
泰亨
ジミナの目は、時々人を呑み込んでしまう。
橙色の扇を手に取り一息吐いた後
ジミナは舞った。
泰亨
ジミナの舞は、見る者を虜にするほど
艶めかしく、妖しかった。
智旻
泰亨
ジミナは、笑った。
その笑顔で俺は
泰亨
ジミナが本当に闘いに来た事を、感じた。
智旻
泰亨
智旻
泰亨
お互い、剣を引き抜いて
誰も居ない荒野の中、神経を張り
風の音や虫の声が止んだ頃
俺らは命を賭けた。
智旻
泰亨
ニヤッと笑って、軽やかな足さばきで一気に距離を詰められる。
だが、俺も長年武術を学んできた身だ。
このくらいの攻撃なら、いくらでもかわせる。
泰亨
智旻
正直言って、互角だったと思う。
同じ速さで、強さで、守りで
俺らは剣を交わした。
泰亨
智旻
泰亨
俺らの闘いは真剣勝負であって
長年の寂しさを埋める時間でもあった。
そして、ジミナが足を滑らせ
俺も自分の体重を支えきれず
地面に倒れ込んだ。
でも、目を開けると
下には汗ばんだジミナの顔と
すぐ横に刺さった俺の剣が地面にあった。
智旻
泰亨
泰亨
泰亨
智旻
智旻
泰亨
智旻
泰亨
泰亨
智旻
智旻
気付けば、瞳から涙が零れていた。
ジミナを殺めなきゃいけない運命に、腹が立った。
智旻
智旻
ジミナと軽く唇が重なった後、彼は膝立ちした。
つまり、断頭の準備をした。
泰亨
泰亨
智旻
泰亨
泰亨
泰亨
智旻
智旻
いつもの柔らかい笑顔で彼は笑った。
そして、1粒の涙を流し
両手を差し出した。
もう、駄目だ。
泰亨
泣き叫びながら、剣を振りかざした。
あの日、俺は喉が潰れるまで泣いた。
誰よりも1番好きな人を自分の手で殺める事ほど、残酷なものは無い。
なぁ、ジミナ。
俺達ずっと一緒だよな
今までも、これからも
どこの誰よりも、お前を愛してるよ。
ジミナが最後に笑ったように
薄ら笑いを浮かべながら
己の小刀を腹に突き立てた。
Fin .
コメント
42件
号泣まじ切なすぎる
泣いた
深夜に号泣笑( ;__; )