テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
深夜1時、sub専門風俗店にて
きんときは困惑していた
きんとき
きんとき
しかし困惑していたのは きんときだけではない
スマイルもまた、困惑していた
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
スマイル
きんとき
スマイル
沈黙。
いや、気まずすぎる。 意味わからんぐらい気まずい。
なんでコイツこんな所で働いてんの??
きんときの頭は既に悲鳴を上げ パンクしようとしていた 否、していた。
きんときは数時間前の自分を恨んでいた
時は遡り、午後9時
きんときには特定のDomがまだ居らず 日々の欲求は薬で抑制している そのため唐突にSub特有の不調には 強めの抑制剤を用いて収めていた
きんとき
きんとき
きんとき
ガシャン
トントントン
ガチャガチャ
普段薬を仕舞う引き出しや洗面所 正規の目的では使用されないキッチン 配信部屋の机やズボンのポケットまで くまなく探したけれど 一向に見つからない
やっとそこで最悪な事実を思い出し 頭を乗せていたソファを両腕で緩く殴る
きんとき
いつまでもそうしている訳にはいかない 薬が無いと今日はダメだ、寝られない
きんとき
嫌々立ち上がったきんときの脳裏には 先日6人で行ったカラオケでの会話が 映し出されていた
マイクが全員一周して、少し食べ物でも 頼もうかなんて話していた頃
Nakamu
なかむが当然声を張り上げて カラオケ全体のボリュームを 下げるように俺に向かって ジェスチャーをしてくる
きりやん
Nakamu
Broooock
きんとき
Nakamu
多分全員が心の中でハモっただろう ……ある場所?
きりやん
Nakamu
シャークん
キッとシャークんはなかむを睨むと 手元のジュースを飲み干してしまった
Broooock
ぶるーくは特にシャークんの様子を 気にかけることも無くなかむに訊ねる
こういう話題の時に 乗り気なのがぶるーく、きりやん 露骨に嫌がるのがシャークん その他は聞き専と言ったところだ
Broooock
きりやん
Broooock
きりやん
よくダイナミクスの話を ペラペラと出来るものだとは思うけれど 俺ら世代の奴らは割とオープンで 偏見なども殆ど見られない
スマイル
シャークん
ガチャン、と音を鳴らしながら 扉を閉める彼を見送る
きんとき
偏見は見られない、とは言ったものの そういう話自体を嫌う人は珍しくない シャークんはこの手の話が苦手だ
Nakamu
Nakamu
きんとき
スマイル
Broooock
シャークんは自覚がある分まだいい 悪質なのはきりやんだ、不調になると なかむ限定で当たりが少し強くなる ……まず不調になることが滅多に無いが
きんとき
きりやん
Nakamu
Nakamu
きんとき
Broooock
きりやん
Nakamu
Broooock
Nakamu
きんとき
Nakamu
きりやん
きんとき
きりやん
Broooock
Nakamu
ガチャ
シャークん
シャークん
Nakamu
シャークん
それで話は流れたが しっかり興味を持ってしまった俺は ご丁寧に人気店まで調べてしまっていた
きんとき
きんとき
ミスってしまったのだ、この時
少し奮発して高い所行っちゃお どうせなら人気の奴がいいんじゃね? 異性より同性の方が気まずくないし
全てが重なった結果が今の状況だ
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
スマイル
きんとき
スマイル
切実に頭痛がした
きんとき
スマイル
きんとき
きんとき
スマイル
スマイル
ほっと息をつく Normalと思われたくて ずっと努力してきたんだ とても安心した
きんとき
スマイル
スマイル
きんとき
playしているワケでもないのに 意識して出されたソレは コマンドを含んでいた
全身を駆け巡るような淡い悦びに耐え 目の前の男を睨みながら呻いては
きんとき
スマイル
そりゃそう というか早く黒服来てくれよ 気まずくは無くなったけれど そろそろ帰りたいんだ
スマイル
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
そこまで言われると断りようが無かった
きんとき
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
うん、と言う前に部屋の空気が がらりと変わった
スマイル
先程ぶりに浴びるコマンドに 身体が期待を募らせる
きんとき
フラフラした足取りながらも スマイルの目の前までたどり着いては ソファに座る彼を見下ろして
スマイル
きんとき
スマイル
スマイル
スマイル
きんとき
よく使われるコマンドは知っているが こんなに種類があったことに驚く スマイルはこんな店で働いてる以上 自身より詳しそうだ
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
対人は初めてだ しかしあの床にぺたりと座り込むような ポーズだけはしたくないと思ってしまう
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
そう言うや否やきんときは 体と体をピッタリくっつけるように 彼の背中に手を回して抱き寄せた
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
突然のコマンドに驚きつつ こちらを見つめる紫を見つめ返して
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
スマイル
きんとき
スマイル
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
最高、という言葉に甘い電撃が走り きんときは強く目を瞑った
きんとき
スマイル
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
きんとき
彼は今さっきまでsub spaceなんて 欠片も感じさせなかったのに 今ではふわふわと微笑んでいて 自分のSub性に委ねている
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
いつの間にか空いてしまっていた隙間を 埋めるように腕を広げると、きんときは 素直に腕の中に収まるように近寄って
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
ゾクゾクッ
気持ち良さそうに目を瞑る きんときを見て優越感が 背中を這い上がる
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
ぺたぺたとスマイルの顔を触る彼は すっかりspaceに入ってしまったようだ 薬で抑えていたらしいし 少しのコマンドでも spaceに入りやすかったんだろう
きんとき
きんとき
スマイル
まるで別人だな、なんて言わないが 慌てたように手を握ってくれと言う きんときは普段想像もつかない
てか普通に別人だ、全然別人だわ これ隠してたのマジでなに? 10年近くも?やっぱりコイツもおかしい
スマイル
そう言いゆっくり手を握る 仕事で何人も見ているとはいえ 相手が友人だと話は別で、 いつものような営業トークは 出来なかった
きんとき
スマイル
背骨の凸凹に指先を沿わせ ゆっくりと撫でる
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
スマイル
きんときはふわふわとした思考と共に 未だ気持ちいいままの意識を手放した
ゆっくりと目を開けると 備え付けのベッドに寝かせられていた
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
薬を服用している時とは 比べ物にならないくらい 体の調子が良かった
スマイル
しかしplay中を思い出すと どうも自身の様子が気持ち悪くて 恥ずかしくなる
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
スマイル
きんとき
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
きんとき
スマイル
自身がそれでいいなら、 しか言わないスマイルに 少し頭を悩ませて
きんとき
スマイル
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
きんとき
この日からだった この歪んだ関係性に名前を 求めるようになってしまったのは