生きてる理由が
私の存在価値が
幸せの意味が
私にはわからない
莉帆
莉帆
学校に行ってはいじめられ
親はあまり帰ってこない
学校でも家でもひとりぼっち
毎日が憂鬱だった
蒼空
莉帆
蒼空
そう言って彼はニコニコと微笑む
莉帆
莉帆
蒼空
莉帆
蒼空
莉帆
本当は自分でも薄々気付いていた
蒼空
蒼空
蒼空
蒼空
蒼空
そうだ
本当は寂しかった
彼の言っていることは全て正しかった
でも
彼の見透かしたような口調に腹が立った
莉帆
蒼空
蒼空
蒼空
蒼空
莉帆
タッ
そう言って返事を待たずに走っていった
莉帆
莉帆
……
誰も私に反応しない
まるでその場に私はいないよう
キーンコーンカーンコーン
先生
先生
莉帆
先生
梨美
梨美
梨美
ガヤガヤ
先生
先生
莉帆
梨美
莉帆
皆がこっちを向いている
みんなの視線が怖い
私と関わって月音さんに被害が出るのも怖い
梨美
莉帆
莉帆
梨美
急いで顔を逸らしたから
彼女がどんな顔をしていたのかわからない
ただひとつ思うのは
莉帆
莉帆
梨美
コメント
2件
初見です🙌 好みの作品で表現の仕方も凄い良いなと思いました❣️