母が家を出てから父はどんどん変わっていった。
父
なんでそんな事もできないんだ!
潤
ごめんなさい、
父
だいたいお前は______!
潤
……
食事のマナーに厳しく、何か気に食わないと1時間以上説教されたりした。
だから家で安らげる時間は少ない。
父
俺は、お前たちのために言っているんだ
僕たちのため、なら言われても仕方ない。
仕方ないんだよ……ね?
潤
パパ見て!
潤
テストで100点だったんだ!
父
じゃあ次もその調子で頑張りなさい
潤
……うん
僕は父に褒められたという記憶がない。
ありがとうなどの感謝はあっても頑張ったね、偉いねなんて言葉は1度も聞いたことがない。
潤
(もっと頑張れば褒めてくれるよね、)
小学校5年生ぐらいから僕は学校が嫌になった。
父の説教がストレスになり何もかもが面倒くさくて仕方がなかった。
潤
先生、体調が悪いので早退します。
教師
またですか?
教師
あなたはもっと体調管理を______。
潤
……
父
また早退したのか!
父
先生から連絡あったぞ!
潤
具合が悪かったの、
父
どうしていつもパパを困らせるんだ!
潤
ごめんなさい、
潤
お兄ちゃんは高校決まったの?
零
俺は頭悪いし、C高に行こうかな
潤
あそこかなり遠くない?
零
まぁバスで通えば大丈夫だろ
この頃の兄は15歳そして僕は12歳だった。
兄はこの頃から記憶障害と学習機能障害を患っていた。
一般の人より覚えが悪く、物事を直ぐに忘れてしまうみたいだ。
潤
家はどうするの?
潤
一人暮らしするの?
零
あぁ、こんな家一刻も早く出たいからね
この頃から兄と父の仲は最悪だった。







