文化祭も無事終わり、気付けばもう10月
ふと、切ない記憶を思い出す。
「いつか、絶対に美月に会いに行くから!」
その言葉だけ、今でも鮮明に覚えている。
今頃どうしてるかな...アイツ
一目だけで良いから、
また会いたいな...
そんな事を思いながら私は席に着く。
星野 美月
私は現実逃避のため、ミステリー小説を読む。
イヤホンで音楽を聴きながら。
成瀬 優馬
隣の席の成瀬くんに名前を呼ばれ、指の先をたどってみると
木村先生
星野 美月
宮野 愛
星野 美月
愛とは、中学からずっと一緒で高校に入ってからも同じクラス。
おまけに席替えしたら、前後同士になっちゃうからため息しか出ない。
星野 美月
星野 美月
木村先生
男子A
女子A
男子B
星野 美月
星野 美月
星野 美月
木村先生
一ノ瀬 大地
女子B
宮野 愛
木村先生
星野 美月
“一ノ瀬”という名字に反応した私は転校生の顔を確認した。
小さな顔に、長い手足。
背が高くて、黒髪から覗くのは目力の強い二重の目。
横から見ると、鼻も高い。
形の整った唇が動いたかと思いきや、
一ノ瀬 大地
星野 美月
星野 美月
星野 美月
私は動揺を隠せない。
一ノ瀬 大地
一ノ瀬 大地
一ノ瀬 大地
一ノ瀬 大地
前に立つ大地は戸惑いながら私を見ていた。
女子A
女子B
教室がざわつく。
すると、大地は
一ノ瀬 大地
私だけを見つめて、人懐っこい笑顔でそう言う。
男子B
男子はわけのわからない事を言い出すし、
私と、大地が知り合いだと知ったみんなはもっとざわつく。
一ノ瀬 大地
一ノ瀬 大地
星野 美月
星野 美月
一ノ瀬 大地
星野 美月
一ノ瀬 大地
星野 美月
星野 美月
星野 美月
星野 美月
星野 美月
私はムッとしながら窓の方に目をそらす。
男子A
星野 美月
一ノ瀬 大地
星野 美月
星野 美月
星野 美月
木村先生
先生が話を中断すると、窓側の1番後ろの席に座った。
ホームルームが終わり、先生がいなくなった途端、女子達が大地の机を囲む。
女子A
女子B
女子C
星野 美月
私は耳栓がわりにイヤホンをする。
それでも、落ち着かないのは突然大地が現れたからだ。
だから...
一ノ瀬 大地
あれ、なんでだろ。
イヤホンしてるのに、人の声がすぐ近くで聞こえる。
一ノ瀬 大地
誰に話してるんだろう。
近くにカップルでもいるのだろうか。
そう思い、横を向いたその時
星野 美月
星野 美月
星野 美月
一ノ瀬 大地
星野 美月
一ノ瀬 大地
星野 美月
星野 美月
星野 美月
私は冷たく言い放った。
自分でも呆れるくらい可愛いくないって思う。
ほんとはいつか大地が会いに来てくれるって待ってたくせに...。
期待してたくせに...。
それでもやっぱり、素直になれなくて...。
星野 美月
一ノ瀬 大地
一ノ瀬 大地
星野 美月
星野 美月
星野 美月
それを聞いた私は後悔でいっぱいだった。
星野 美月
星野 美月
星野 美月
星野 美月
一ノ瀬 大地
一ノ瀬 大地
星野 美月
私もそんな風に素直になれたら良いのに...
つづく
コメント
2件
ヤバーイ(´^ω^)(´^ω^) ゚(´^ω^)
しーーー