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俺の兄は盲目…目が見えない
だから、いつも一緒にいた
遊ぶ時も
寝る時も
勉強する時も
常に傍に居た
また、俺には弟もいる
シャオロンだ
俺とシャオロンは、狂犬、
犬と人間のハーフだ
俺ら三兄弟はとても仲が良かった
双子の弟、シャオロンと共に、
兄さんのお手伝いをしている
兄さんは、全く目が見えない訳ではない
くっきりと見えず、全てがぼやけて見えているらしい
だから、俺らの顔も、物も、はっきり見えず
仕切りの区別が全くつかないらしい
今まで、盲目だの狂犬だのでたくさんの差別を受けてきた
そして、親にも捨てられた
でも、全然辛くなかった
いつも3人一緒に過ごせていて、幸せだった
あの日までは
今日は、1年間で唯一弟達が居ない日
だから、床にある点字を頼りにするしか無かった
\ピンポーン/
下の方から、音が鳴った
恐らく、玄関からだ
足元を頼りにやっとのことで玄関まで辿り着いた
兄さん
きもおぢぃ
兄さん
きもおぢぃ
きもおぢぃ
兄さん
きもおぢぃ
きもおぢぃ
きもおぢぃ
兄さん
きもおぢぃ
兄さん
きもおぢぃ
兄さん
弟達から、
俺達が出たあと、知らない人が来ても、
着いてっちゃダメ
もし、強引に連れてかれそうになったら、
全力で対抗して
それが無理だったら、
首にかけてるボタンを押して
そうすれば、こっちと連絡が繋がる
って、言われた
兄さん
きもおぢぃ
兄さん
きもおぢぃ
バタンッ🚪
ドアが閉まった…?
帰ったのか…?
良かった…
バッ
兄さん
きもおぢぃ
きもおぢぃ
きもおぢぃ
きもおぢぃ
まずい…意識が…
そうだ、ボタン…
カチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッ
とにかく何回も押した
きもおぢぃ
兄さん
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