今は高専の入口で夏油さんが来るのを待っている最中だ
千里
ふわあぁ…
五条
大っきいあくび〜ww
千里
眠い…
五条
朝弱いんだ?
千里
逆になんでそんなに元気なのか知りたい
五条
僕が最強だから
千里
……
五条
その目やめて!?
五条
妹からそんな目を向けられるなんてショックどころじゃないんだけど!?
千里
妹か〜w
五条
…ひょっとして
五条
僕の妹は…やだ?
千里
……ううん
千里
ただ…
千里
私は血が繋がってもないのに五条先生の妹だ、って思えなくてさw
五条
え?それ本気で言ってる?
千里
えっ
急に真顔になる五条先生に少し驚いた
千里
だ、だって…
ムギュッ
突然両ほっぺを大きくも細い手で掴まれた
千里
うぇ?
五条
あのさぁー
五条
僕にはどこをどう見たら僕と血の繋がりがないなんて言えるのか分かんないんだけど?
千里
ふぇ、ふぇも…
五条
でもじゃないから
五条
言ってなかった?
五条
その目は僕の家系でもすっっごい稀で出現するかどうかもわかんないんだからね?
千里
ほ、ほぉなお?
五条
そーなの!
五条
だから誰がどう言おうと千里は僕の妹なの!
五条
分かる!?分かんないなら今から千里連れて超高速で街に言って大声で叫ぶからね!?
五条
いいの!?みんなの前で叫んじゃうよ!?
千里
!?
この人なら本当にやりかねない
千里
わ…
千里
わひゃったわひゃった!
五条
本当にぃ〜??
千里
(コクコクコクッ
伝わったのかパッと頬から手を離した
千里
(急な真顔は怖かったぁ…)
五条
あ
五条
次同じこと言ったらホントにやるからね
千里
…はい(目がマジだ)
夏油
えぇっと…もう大丈夫かな?
千里
!
五条
おっはー傑
夏油
おはよう
五条
というか今日遅刻じゃなーい?
夏油
すまないね
夏油
昨日の任務が長引いてしまってあまり疲れがとれてないんだ
五条
傑なら3分も寝れば余裕でしょ
夏油
私のことをなんだと思ってるんだい?
五条
ま!今日は千里のことよろしくね傑
夏油
おっとそうだった
夏油
久しぶりだね千里ちゃん
千里
お久しぶりです
夏油
体調はもう大丈夫かい?
千里
あっ、はい
夏油
なら良かった
夏油
今日の任務は前回みたいに怪我をしないように私がついているから安心していいよ
千里
ありがとうございます笑
五条
ホントだよ〜もし僕の可愛い可愛い妹に傷が出来たら僕怒るからね
夏油
ははっ
夏油
ならより一層気を引き締めないといけないね笑
夏油
…あ、虎杖くんの方はどうだい?
五条
それなら心配ないよ
五条
なんたって七海に任せてるからね〜w
夏油
あぁ、それなら安心だ
千里
?
千里
ななみって…?
五条
僕らの1つ年下の後輩!
五条
前は会社に勤めてたから中々まともだよ〜
夏油
しかも1級術士だしね
夏油
そこら辺の奴に任せるよりもよっぽど信用出来るよ
1級ってたしか上から2番目の等級だ
ということは凄く強い人だってことだろう
夏油
それはそうと悟
五条
ん?
夏油
こんなに悠長に話しているけど…時間は大丈夫なのかい?
五条
うわやっば!
五条
それじゃ傑、千里のこと頼んだよ!
五条
千里もがんば!
そう言うと宙に浮かんで飛んで行った
千里
(いつもこんな風に遅刻してるんだろうなぁ)
夏油
それじゃ千里ちゃん
夏油
伊地知が待ってる頃だから私達もそろそろ行こうか
千里
はい
野薔薇たち以外の人と任務に当たるのは今日が初めてだ
そのせいか緊張して体が強ばる
千里
(ふぅ…)
千里
(怪我しない程度に頑張ろ)
伊地知
おはようございますお2人とも
千里
おはようございます伊地知さん
夏油
おはよう今日もよろしくね
伊地知
はい
夏油
…悟から今回の任務の内容は聞いているよね?
千里
?
千里
いや…特には
夏油
……はぁ悟…
千里
…やっぱり前からあんな感じだったんですか?
夏油
まぁね笑
夏油
…悟の妹は大変だろう?
夏油
悟は…まぁ、良い奴なんだけど色々と強引なところがあるからね
そう言うと夏油さんは苦笑いを浮かべた
その顔からは大変だけど、何か楽しそうな思いが伝わってきた
千里
…よく、私のことを妹って呼んできてそれが慣れてないからか恥ずかしいんですけど
千里
…それと同時にこんな私のことを妹だって言ってくれるから少し、嬉しいなぁって思う自分もいるんです
千里
まぁ、でも大変じゃないって言えば全然嘘なんですけど
夏油
…ふっ笑ははっ
夏油
そうかそうか笑
夏油
案外、上手く付き合えているようで安心したよ
千里
あはは笑
夏油
けど大変に思ったらいつでも言ってくれていいからね
夏油
これでも高校からの長い付き合いだ
夏油
悟の扱いはお手の物だよ
千里
ありがとうございますw
夏油
さて、話が逸れてしまったけれど任務の説明をするね
千里
はい
夏油
______________________
夏油
____________________________________________
千里
──────?
夏油
───
千里
だいたい分かりました
夏油
なら良かった
今回の任務場所は最近火事が起こった一軒家だそうだ
すぐに取り壊そうとしたがその時にはもう呪霊が発生しており、作業員数名が被害にあったらしい
その呪霊は2体確認されていて1体は1級相当、もう一方は2級相当…ということだ
夏油
私が1級の方を祓うから千里ちゃんは2級の方を頼んだよ
千里
はい
夏油
私がついているから怪我をする心配はないと思うけど、気を緩めないようにね
千里
分かりました
次回♡400
ついに夏油と千里の合同任務です
今回の任務では怪我をしないように気をつけて欲しいです
次回もお楽しみに