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みゆぬ
みゆぬ
みゆぬ
みゆぬ
みゆぬ
みゆぬ
焔
静か…だ。
なんとも言えない不気味さに 包まれた施設内に 躊躇うことなく 足を踏み入れる人影がひとつ。
誉……もう、来てるかな…
期待に胸を膨らませ 辺りを見渡す。
焔
焔の視線の先には ひとつの座り込んだ 人影がひとつ。
でも……
あれは 斑だ。
そう、 人影の正体は 焔の求める者ではなかった。
焔と斑の出会いは いつだったか。
それは 焔の記憶には 残っていなかった。
しかし、 それほど前なのか。と 問われるとそんな訳でもない。
ほんの 数年前の出来事だ。
しかし、 焔には精神的異常があるためか 誉との想い出ほどに 濃くないものは 記憶から消してしまうのだ。
斑の性格上、 そんな焔と 仲慎ましく過ごすことは 出来なかった。
そんな訳で、 なかなか合うことが少ない 二人の関係は 言うまでもなかった。
焔
「斑!」
そんな声が焔の口から 出すことができれば。
今、こうして躊躇うことなく 斑と話すことができれば。
そうすれば、きっと……
焔にかけられた呪いも、
誉を無理させることも、
斑に気を遣わせることも、
樊を苦しませることも、
全部、全部。
簡単に 消してしまえたのかな
斑
あぁ……
気付かれてしまった。
焔
ごめんね。
焔の口は開かない。
それは 焔を苦しめて、喜ばせた 素敵な素敵な呪い。
だから、もう少しだけ、。
この、 焔だけの 醜い魔法を使わせて。
みゆぬ
みゆぬ
みゆぬ
みゆぬ
みゆぬ
みゆぬ
みゆぬ
みゆぬ
みゆぬ