この出来事が夢ではなく記憶だということに確信を持った訳はよく分からない。 なぜだかそう感じた。 でも、この記憶を見ていると同時にこの記憶を閉まっていたい。忘れていたい。無くしたい。不意にそう思ってしまった。 だって、そっちの方が楽だから。苦しまなくていいから。彼の傷をえぐらないですむ
そう思っていた
幼い頃のルミナス
嘘だッ
幼い頃のルミナス
いや…
太宰治15歳
ルミナス!!
太宰治15歳
行くな!!
ッ!!
この言葉を聞いて私は何故か驚いてしまった
幼い頃のルミナス
治!!!
手が届きそうで届かないその様子を見ていると
なぜだか私まで胸が痛くなった
幼い頃のルミナス
治!!
太宰治15歳
ルミナス!
太宰治15歳
絶対迎えに行く!
幼い頃のルミナス
私もッ会いに来るよッ!!
太宰治15歳
約束だ
幼い頃のルミナス
うんッ!
この瞬間から周りが変に静かになった
そして自分の鼓動だけが聞こえる
静かになったんじゃなくて
私が静かにさせたんだ