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【仁 side 】
仁(ジン)
仁(ジン)
仁(ジン)
高2の夏。
その日俺は、生まれて初めて男から告白された。
しかも、愛してくれなくていいから付き合ってくれ……なんて。
正直、はじめは単なる好奇心からだった。
同性の俺に対し、頬を赤らめ震えながら 好きと伝えてくる男に興味が湧いた。
それに、まっすぐな好意を伝えられるのも、まあ……
悪い気はしなかった。
もし途中で嫌になったら、 適当な理由で終わりにさせりゃあいい。
そう思ってた。
我ながらクズだろ?
だけれども、いつからだろう。
俺の中で、彼に向ける感情が 単なる好奇心から、恋へと変わったのは。
晶(アキラ)
真っ直ぐに向けてくれる感情が、 心地よかった。
無邪気に笑うお前から、 目が離せなくなっていた。
気づいたら俺は晶を好きになっていた。
だから俺は、素直な気持を彼に告げることにしたんだ。
しかし。
晶(アキラ)
彼は悲しげに微笑むだけだった。
そこは喜ぶとこだろ?
意味が分からなかった。
お前は俺を好きなんじゃなかったのか?
その理由に気づいたのは、少し後になってから。
ある時ふと思ったんだ。
晶は俺の言葉など全く信じていないのでは、と。
だからきっと。
これは俺に対する“罰”なのだと思った。
真剣な告白を、 不誠実に答えてしまった事への罰だ。
それならば、 彼が信じてくれるまで想いを告げ続けよう。
彼が初めて俺にそうしたように。
俺もまっすぐ届けたい。
それがいつになろうと構わない。
彼が俺を信じてくれるその日まで。
そう思ってた。
なのに、どうして……
……to be continued.