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殺意の籠った目で、
冷酷な口調で、
さとみくんはクラスメイト達にそう言い放った。
クラスメイト
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クラスメイト
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グチャ
ジュピッ
グサッ
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
包丁が突き刺さるたびに、
悲鳴があがり、紅い雨が降る。
あっという間に
誰も動かなくなっていった。
心を許していた唯一の友達が
サツ人鬼に変貌していく。
残ったのは、僕1人
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返り血を浴びまくって全身真っ赤なさとみくんが
僕の方に歩いてきた。
僕は既に怖くて泣いていた。
ここまで人に恐怖を感じたのは初めてだろう。
身体が震える。
息が上手く吸えなくて、苦しい。
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この場面には似合わないほど
優しい、いつもの声だった。
さとみくんは、赤く染まったその指で
僕の涙を優しく拭った。
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意味が分からない。
僕がそう思ったことを
さとみくんは察したのだろう。
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チュ
突然すぎて、拒否も出来なかった。
耳に………キスされた……?
さとみくんはそのまま、耳元で話し始めた。
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ある男の子は、小さい頃から学校でいじめられていました。
でも、友達の男の子に助けてもらっていたから、大丈夫だった。
けれど数年後、その友達の男の子が重い病気だとわかると、
ずっとそばに居ることが出来なくなって、
男の子は友達の助けなしで学校で過ごすようになりました。
そんなある日、友達の子が海外に行けば自分の病気が治るかもしれない、
行かなければあと数ヶ月でタヒんでしまうと、
その男の子に話したんだ。
………あれ
その話………
男の子は友達にすぐにでも海外に行って、病気を治してくれと伝えた。
でも友達の子は、自分が居なくなったら
いじめられている男の子を助けることが出来なくなる。
そう思っていたから、行く気はなかった。
それでも男の子は病気を治して欲しかったから
とある約束を友達の男の子と交わしたんだ。
やく、そく
自分は待つから、戻ってきたら絶対自分を助けてほしい。
それまでは自分1人で頑張るから、君も病気を治してきて。
頑張って タヒなないで ちゃんと戻ってきて 僕を助けて、と。
友達の子はそれを聞き入れて、約束をしたその日に海外へと行ってしまった。
………放課後、男の子はいつものようにいじめられた。
体育倉庫の前で散々暴力されて、動けなくなった後、
男の子はその体育倉庫に閉じ込められた。
その日はとても寒かった。
体育倉庫の中もすごく冷えきっていた。
男の子は、寒さに凍えながら友達の子に助けてほしい、助けて……
出して、出して… 寒い、寒い…
そう思いながら独り、タヒんでいった。
その後、その男の子は行方不明として扱われたけど
結局、今に至るまで見つかっていないらしい。
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"僕の人生"
ぼ、く僕、僕ぼく、は……
もう、タヒんで…る…
桜兎(おと)
桜兎(おと)
桜兎(おと)
コメント
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ふぉろー、連載ブクマ失礼します.ᐟ