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黄赤
ご本人様とは関係ありません
ひとり静かな部屋にテレビをつける。
久しぶりにテレビなんて見たな、 なんて思いながらチャンネルを変える
黄
黄
いた。
そこに映っているのは、女の人の質問に対して笑っている黄くん。
何笑ってんの、
その女の人だれ?
初めて黄くんに対して 気持ち悪いと思った。
テレビなんて壊したかった。
吐き気がした。
あの女の人なんて殺したい。
でも1番は
こんな事で嫉妬してる器の 小さい俺に吐き気がする。
黄くんは俺のだよ
俺だけの黄くんなんだよ
黄くんはみんなに愛されている。
黄くんに会いたい人が何千人もいて、 そのために必死に頑張って。
何千人もの人が黄くんのおかげで今日も生きていると言っても過言ではないだろう。
実際に会ったことないくせに。
黄くんのことなんて何も分からないくせに。
好き愛してるなんて馬鹿馬鹿しい。
醜い嫉妬がどんどん湧き上がる。
そろそろ黄くんが帰ってくる。
テレビ切っとかないといけないな……
、
、
このままでもいいか。
しばらくぼーっとしていると 鍵が開く音がした。
鎖のせいで上手く立ち上がれないけど、それでも一生懸命に玄関の方へ行く
赤
さっきの感情は全て捨て去り、笑顔で彼の方へ顔を向けると、すぐさま重ねられる唇
優しくて暖かいキス。
黄
優しい黄くんの声に自然と顔を上げる。
大好きな彼の声に思わず頬が緩む。
彼はテレビの方を見て、怒りを含んだ目で俺を見つめる。
赤
腕を掴む黄くんの力がどんどん強くなっていくのを感じる。
黄
怒り、疑い、悲しみ そんなところだろうか
赤
包み隠さず答える。
黄くんは俺の嘘なんて通じないし、 お仕置といって何時間も犯されるから。
全部正直に言う。
黄
そう聞く彼の顔は少し怖い。
黄
俺がここにいるのに、 こんなにも愛を伝えているのに、
彼の顔には不安の表情が浮かんでいる。
黄
俺はいつでも黄くんしか見てない
見る必要なんてないし、見たくもない
赤
赤
つい言ってしまった。
言うつもりなんてなかったのに
黄
違う。
黄くんを疑ったことなんて1度もない。
ただの嫉妬。
俺は黄くんしか見てないのに、黄くんはたくさんのファンがいて。
黄くんは俺しか映しちゃダメなのに。
彼を愛していいのも、縛るのも全部全部俺だけなのに。
彼が俺以外に愛されているだなんて考えるだけで吐きそう。
彼の全てを知ってるのは俺だけ。
彼の隣を歩いていいのは俺だけ。
黄くんは俺のものなんだから。
なのに、
なのに黄くんは、
黄
ふわっと綺麗な石鹸の香りが広がる。
涙がぼろぼろと溢れる。
黄
黄
赤
黄
赤
黄
彼に頭を預けると、 優しい手つきで頭を撫でてくれる。
その優しさが全て暖かくて 涙が止まらない。
赤
赤
黄
黄くんは俺の全てが分かってるみたいで、
なんでも優しく包み込んでくれる彼に胸が熱くなる
あの笑顔がたとえ演技でも許したくない。
許せない。
でもテレビを見た俺に黄くんは怒ってくれた。
嫉妬してくれた。
不安になってくれた。
俺はそれだけで十分。
黄
赤
黄
黄
答えなんて分かってるくせにわざわざ聞いてくるあたりかわいいな、なんて
赤
黄くんを抱きしめにくいから やっぱり鎖は邪魔だな
赤
だからせめてもと口で愛を伝える。
黄
ね?
それだけで十分でしょ?
黄
ふわっと微笑む彼。
黄くんのその笑顔は優しくて、暖かくて、改めて愛されてるって実感できる
俺だけが向けられる特別な笑顔なの。