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私は…人と話すのが苦手だ

あがり症と言うわけでもないが

何故だが昔から人と話すのを嫌っていたらしい

皆よりも文学は劣っている

そんな私に大きな分岐点が訪れた

中条 詩織

…え?魔法、使い?

ラビ

うん

ラビ

あなたには魔法使いになれるさいのーがあるの!

中条 詩織

…そ、その前に何で猫が喋って…

ラビ

細かい事はいーの!

中条 詩織

中条 詩織

(………あ)

中条 詩織

(私、話せてる)

中条 詩織

(恐らく人生初かな)

ラビ

へえ、そうなんだ!

中条 詩織

…っ!?

ラビ

あはは、ボク心が読めるの

中条 詩織

そ、そう…

ラビ

話戻すけど

ラビ

魔法使い…魔法少女かな

ラビ

魔法少女に君は憧れる?

中条 詩織

ラビ

喋れないなら心の声でもだいじょーぶ!

ラビ

ボクは心が読めるからね!

中条 詩織

う、うん…

中条 詩織

(憧れる…憧れていた事はある)

中条 詩織

(でも 現実味が沸かないというか)

中条 詩織

(これで家族に迷惑をかけたら…)

ラビ

心配しなくても、だいじょーぶ!

ラビ

そう簡単にしにゃしないさ

中条 詩織

し、死ぬって……!?

ラビ

大丈夫大丈夫

ラビ

万が一死んでしまったとしても ちきゅーじょーの人の記憶から

ラビ

君の記憶だけすっぽりと抜けることになっているのさ

中条 詩織

へ、へえ……

中条 詩織

(……なら)

中条 詩織

魔法少女になって、わざと死んだら…?

ラビ

ラビ

さあ、ね?

中条 詩織

中条 詩織

き、きょおから…

中条 詩織

て、ててんこうしてき……

クラスメイト

せんせー、声が小さくて聞こえませーん!

クラスは私の事を嘲笑った

所々悪口を言う声も聞こえてくる

私は今日から中学生

…とはいっても2年生から

一年生のはずだった1年間はずっと喋る練習をしていた

家庭教師を雇ったり 本を音読してみたり

一人ではできた。 でも人前となるとそれは不可能になる

中条 詩織

……あ、あぁ……の

クラスメイト

あはははは!!

中条 詩織

中条 詩織

(また同じ)

中条 詩織

(小学校の頃となにも変わらない)

中条 詩織

…の、あの!

クラスメイト

クラスが静まり返った

中条 詩織

し、ぉりです……

パチパチパチパチ

何処からか拍手が聞こえてきた

月城 咲凜

…素晴らしいわ

手を叩いていたのは 美少女だった

月城 咲凜

自分のコンプレックスに打ち克って自己紹介をする…!

月城 咲凜

なんて素敵なの

クラスメイト

またクラスが静かになった

クラスメイト

だ、だよね!

クラスメイト

うんうん

クラスメイト

咲凜さんが言ってるんだもの!

中条 詩織

…私は何故か良い気持ちはしなかった

罪悪感と目眩が私を襲う

中条 詩織

気づいたら其処はベットの上だった

桐谷 理香

…起きた?

中条 詩織

…ん、あ、はい!

桐谷 理香

私、桐谷理香。貴方は?

中条 詩織

な、なかじ…

桐谷 理香

中路しおり?

私は首を横に振った

中条 詩織

…なか、じょう

桐谷 理香

中条。うん、よろしくね

中条 詩織

あ、うん!

月城 咲凜

理香〜詩織ちゃんはどんな感じ?

中条 詩織

…!あ!

カーテンを捲ったのは先程の美少女

名前は 月城咲凜 クラスの人気者らしい

桐谷 理香

起きたよ

月城 咲凜

良かった!

…うん?

中条 詩織

さっきと、ちがう…?

月城 咲凜

あ、あああ!コホン!

月城 咲凜

それは良かったですわ、あれ?よか…

桐谷 理香

はあ、もういいでしょ。

月城 咲凜

もう〜…

桐谷 理香

彼女は見た目が綺麗だからって勝手にお嬢様っていうイメージを付けられたの

桐谷 理香

だから人前では綺麗な言葉遣いなの

月城 咲凜

人前ではって何よ!

桐谷 理香

はいはい、

月城 咲凜

ん〜、えっと中条さん…詩織さん…

中条 詩織

し、しおりで…

月城 咲凜

うん!しおり!

月城 咲凜

偉いよ偉いよ〜よしよし

桐谷 理香

こら、詩織はテディじゃないの

月城 咲凜

あ、テディってのは私の愛犬のことね!

中条 詩織

い、犬なのにテディ…

桐谷 理香

ね、変でしょ?

中条 詩織

…!?

中条 詩織

ぅ、あぁ、の、すみません!

桐谷 理香

いいのいいの

桐谷 理香

咲凜は割とメンタル強いし

月城 咲凜

そ、そうそう

月城 咲凜

何でも素直に言ってね!

中条 詩織

…!!

中条 詩織

───うん!

私は教室に戻ったが、クラスメイトの冷たい視線に嘔吐してしまい、 結局授業は受けずに早退してしまった

中条 詩織

…はあ

ラビ

“なんで上手く行かないんだろう”

中条 詩織

!?

中条 詩織

ゲホッ、ゴホゴホッ…

ラビ

ああごめんごめん

ラビ

驚かせてしまったね

ラビ

ラビ

で、決まったのかい?

ラビ

中条詩織──。

中条 詩織

…私、魔法少女に───

月城 咲凜

お邪魔しております

桐谷 理香

こんにちはー

中条 詩織

って、ええ!?

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