翌日、朝
先生
先生
みんなおはよう。
先生
今日は昼に出発して夕方には東京に着く予定だったんだけど、この大雪だから夕方には着けそうにないんだ。
俺の嫌な予感は当たってしまった。
先生
予報によると明日の昼まで降るみたいだけど、今日の昼過ぎからは少し弱まるみたいだから、その時間帯に出発するからな。
●●〇〇
(与田と約束したのに...)
●●〇〇
(頼む日付が変わるまでに着いてくれ..)
結局、俺たちが出発できたのは 夕方になってしまった。
●●〇〇
(どのくらいで着くんだろ...)
齋藤飛鳥
●●君?大丈夫?
●●〇〇
ん?あぁ...なんとか。
鈴木絢音
日付が変わるまでに与田ちゃんと会えるといいね...
●●〇〇
●●〇〇
俺与田に見せたいものがあるんだ。
齋藤飛鳥
見せたいもの?
鈴木絢音
なにそれ?
●●〇〇
4丁目の高台があるだろ?
齋藤飛鳥
うん。あそこがどうしたの?
●●〇〇
あの高台から見える夜景が凄い綺麗なんだけど、今日の日付が変わって5分だけスカイツリーがクリスマスカラーにライトアップされるんだって。
●●〇〇
その景色を与田に見せてあげたい。
鈴木絢音
それ凄い良い!
●●〇〇
うん。だから日付が変わるまでにはあの高台に着かないと...
学校に着いたのは23時半。
俺はとにかく急いだ。
与田に電話を入れて 高台で待っていてと言ったけど 与田は少し悲しそうだった。
高台に着いたのは23時58分。
●●〇〇
(与田がいない...)
●●〇〇
与田ー!!
●●〇〇
(来てくれなかったのかな...)
●●〇〇
(嫌われたのかも...)
●●〇〇
●●〇〇
!?
背中が暖かい
後ろを見ると与田が俺の背中に 抱きついていた。
●●〇〇
与田.....
与田祐希
必ず来てくれるって信じてたよ。
●●〇〇
ごめん。本当だったらデートしてるはずだったのに。
与田祐希
大丈夫。○○くんと会えるだけで嬉しいよ。
与田が後ろから顔を覗かせて ニコッと笑った。
●●〇〇
●●〇〇
俺の事嫌いになってない?
与田祐希
〇〇くんのこと嫌いになったりしないよ?
与田祐希
祐希はずっと〇〇くんが好き。
●●〇〇
そっか。
与田の抱きしめる強さが増した。
与田祐希
〇〇くん暖かい。
●●〇〇
与田も暖かいよ。
●●〇〇
●●〇〇
あっ!
●●〇〇
与田!見て!
与田祐希
わぁ!!
日付が変わり スカイツリーがライトアップされた。
●●〇〇
与田にこの景色を見せたかったんだ。
●●〇〇
綺麗でしょ?
与田祐希
うん!
与田祐希
与田が俺から離れて両手を広げた。
●●〇〇
●●〇〇
ん?どうしたの?
与田祐希
ハグしてくれないの...?
●●〇〇
●●〇〇
いいよ。
俺は与田に思いっきり抱きついた。
与田祐希
〇〇くん。
●●〇〇
ん?なに?
与田祐希
好き。
●●〇〇
俺も祐希のことずっと好き。
●●〇〇
今度必ずデートしようね。
与田祐希
うん!