夢小説注意 苦手スクロール
380,000km離れた君と
8月15日満月の下でお別れを
高校2年生の秋
私は彼と出会った
先生
席に着け
先生
今日は転校生がいる
先生
入ってこい
ガラガラ
輝夜
失礼します
超可愛いやん
やば
先生
静かにしろ
先生
自己紹介してくれ
輝夜
姫野輝夜です
輝夜
お願いします
先生
姫野さんは三ツ谷の隣な
輝夜
あ、はい
隆
こっちだよ
輝夜
ありがとうございます
隆
なんか困ったら言って
輝夜
はい
第1印象はクールな人だった
姫野さんって何処から来たの?
輝夜
えっと...
輝夜
___
___!?
輝夜
___
___笑
輝夜
...
輝夜
1年後の満月の日までには
輝夜
仲良くなってるのかな
隆
輝夜さん?
輝夜
え、三ツ谷くん?
隆
奇遇だね
隆
こんなところで何してるの?
輝夜
気分転換かな?
輝夜
三ツ谷くんこそどうしたの
隆
俺も気分転換だよ笑
輝夜
笑
隆
___?
輝夜
___笑
隆
___笑
輝夜
___!
この日は2人でずっと話していた
1年後にはもうお別れをしなければならない
あの日をきっかけに私達は毎日話すようになった
隆
輝夜さん
隆
次の移動教室一緒に行こ
輝夜
いいよ!
最近あの2人仲良いよね
付き合ってのかな?
隆
あ、そうだ
輝夜
ん?
隆
今日の放課後屋上来て
輝夜
わかった!
夏が過ぎ
少し冷たくなる風を浴びながら私は彼を待った
隆
ごめん
隆
遅れた
輝夜
大丈夫だよ
輝夜
これでどうしたの?
隆
俺と付き合ってほしい
輝夜
え..."
隆
初めて会った日からずっと気になってて
隆
絶対幸せにするから!
私は正直迷った
1年後はきっとこの場所には居ない
でも彼と幸せの時間を過ごしたい
輝夜
お願いします!
隆
ッ"...
隆
嬉しい!!
輝夜
これからよろしくね?
隆
おう!
彼と出会ってからの日はとても楽しく
幸せだった
でも時間が過ぎるのは早い
いつ彼にあのことを言おうかとても迷っていた
でももう少しだけ
この幸せの時間を過ごさせてください
輝夜
私水族館初めて来た!
隆
それは良かった笑
輝夜
___
隆
___?
輝夜
___笑
お別れの日まであと1週間
これと初めて話した場所で
私は別れを切り出した
輝夜
ねぇ隆
隆
ん?
輝夜
ここで私達仲良くなったよね
隆
そうだな
輝夜
あのね
隆
うん
輝夜
私達別れよ
隆
...え?
隆
なんで..."
輝夜
私あと1週間したらいなくなっちゃうの
輝夜
私はこの世のものではないから
輝夜
次の満月
輝夜
つまり8月15日には帰らないと行かないの
隆
俺は...ッ
隆
最後まで輝夜と一緒にいたい
隆
たとえもう会えなくなるとしても
隆
最後の日まで一緒に居させて
隆
俺が守るから
輝夜
...ありがとう"(泣
8月15日の夜
神様
かぐや姫
神様
お迎えに参りました
神様
さぁ月へ帰りましょう
この優しい声に呑まれて行くかのように 体が勝手に動く
隆
輝夜ッ"(泣
輝夜
隆
輝夜
私の事絶対に忘れないでね"
隆
当たり前だ
8月15日の夜
私達は満月の下で別れを告げた
輝夜
ねぇ隆見て
輝夜
満月が綺麗だよ
隆
そうだな
輝夜
知ってる
輝夜
お月見の日が毎年違う理由
隆
なんだ?
輝夜
旧暦と新暦にズレがあって
輝夜
毎年9月中旬から10月上旬に
輝夜
旧暦8月15日が来るとされてるから毎年違うそうだよ
隆
そうなんだ
輝夜
私たちに取って8月15日は忘れられない日だね
隆
あぁ
隆
もう絶対に離さないからな
輝夜
うん
あの日隆と私は満月の下でお別れをした
生まれ変わっても2人で一緒に過ごす
今年は9月17日
月に戻り神に感謝を伝える
380,000km離れた君との恋愛