まーぶる
まーぶる
まーぶる
まーぶる
ポートマフィア本部・執務室
懐かしい、夢を見ていた───
水嶋 帆高
水嶋 帆高
コンコン
??
水嶋 帆高
??
ガチャ
黒い帽子に、外套に、革の手袋。ポートマフィア五大幹部、中原中也。
水嶋 帆高
中原中也
水嶋 帆高
中原中也
水嶋 帆高
中原中也
水嶋 帆高
中原中也
水嶋 帆高
中原中也
ヒラヒラと手を振りながら執務室から出ていこうとする中原を見て、ふと夢が頭をよぎる。
いつだってこの人の隣にいた、 ───身体中に巻かれた、真っ白な包帯
水嶋 帆高
中原中也
中原がドアノブを回そうとした手を止め、振り返る。
水嶋 帆高
中原中也
水嶋 帆高
中原中也
水嶋 帆高
ダァン!!
衝撃。
水嶋の横の壁に、金色のドアノブが突き刺さっている。
水嶋 帆高
中原中也
水嶋 帆高
今度こそ、中原はドアを蹴り飛ばして 出ていってしまった。 ───地雷だったらしい。
壁に叩きつけられただの金属となった それを見て、ため息を吐く。
水嶋 帆高
更に数ヶ月後───
ポートマフィア本部・最上階
横濱の街が一望できる全面窓に背を向けて座る男。 彼こそがポートマフィアの首領、森鴎外である。
森 鴎外
水嶋 帆高
森 鴎外
森は組んだ両の指に顎を乗せていた形から、人差し指を1本立てると、口許を三日月形に緩めた。
森 鴎外
任務の話ではあるだろうと踏んでいたが、思いがけない言葉に目を瞬かせる。
水嶋 帆高
森 鴎外
水嶋 帆高
森 鴎外
水嶋 帆高
森 鴎外
水嶋 帆高
森 鴎外
森 鴎外
水嶋は膝を着き、最敬礼の形をとると高らかに言い放った。
水嶋 帆高
水嶋 帆高
結論から言うと、水嶋が人虎と接触することはなかった。
依頼を受けた翌日、先に人虎を追って行動していた芥川等が人虎と接触、交戦。水嶋が出る必要が無くなった為である。
水嶋 帆高
入れ替わるように探偵社による少女暗殺者・泉鏡花の捕縛事件が起き、その対応でマフィアも手一杯の状態が続いている。
水嶋は今、人虎の件の報告書を読みつつ、マフィアの応接ホールを歩いている。 目的は1つ。
水嶋 帆高
泉鏡花が探偵社に捕えられる前に捕らえた男。異能力を無効化する異能力者─── 武装探偵社社員・太宰治。 彼に会いに行くためだ。
水嶋 帆高
先程、ひと足早く会ったという芥川が、相当荒れているのを目撃した。
水嶋 帆高
応接ホールを抜け、更に地下通路を抜けた先に、古びた石造りの階段があり、そこを降りていく。
〜♪〜♪〜♪
水嶋 帆高
降りる度に大きくなっていく、頓珍漢な鼻歌。
水嶋 帆高
階段を降りきって、鼻歌の出処に目を向ける。
太宰 治
太宰 治
水嶋 帆高
太宰 治
彼は、よく見慣れた胡散臭い笑顔を貼り付けて、見慣れない砂色の外套を纏って、壁に繋がれていた。
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´ω`)ノ