嫌われ少女

私はいつも皆に、

罵倒され続けた

隣りにいると

泣いていると

端の方で座り込んでいると、

そんなとき、好機が訪れた。

それは道端で歩いているときだった

目には飛び降り自殺のﾆｭｰｽが飛び込んできた

私はすぐに飛び降り自殺を行うことを決意した。

街では明かりが付いているビルが並んでいる。

暴走族のﾊﾞｲｸの排気音が鳴り響く街、

一人の女の子はビルの屋上から飛び降りた

痛い。

全身に激痛が走る

死ねなかった…？

嫌だ、このまま野垂れ死ぬなんて

その時、目の前が真っ暗になった。

真っ暗になる寸前、

焦っている東卍の姿が見えたのは気のせいだろうか

否、気のせいにしておこう

私はそのまま眠りについた

心電図の音が病室に鳴り響く

身体中痛い

最悪の気分だ

でも、今の私は目を虚ろに開けること以外

何もできないのだから

病室の外が騒がしい

誰かが揉めあっているようだ

あ、喋れた

医師は病室を飛び出た、

ガラッと病室のドアを開けて誰かが入ってくる

誰だ、

正直、とても怖い

その人は私のカーテンの前まで来て、カーテンを開けた

万次郎