とある2人の転入生の秘密〜界斗編🦋〜 Part34.5

血のハロウィンで僕は、血の繋がりのない姉を失った。

最後の最後まで、ずっと謝ってばっか。

謝ることなんて1つもないのに…。

謝るのは、『俺』の方なのに…。

これは、『俺』が小学2年生の時のお話。

『俺』はよく学校をサボっていた。

碧川 千は、後に夜月兎(ナイトラビィツ)の創設メンバー『青兎(セン)』。 『俺』の幼なじみだ。

学校をサボる時、いつも一緒にいてくれる優しい奴だ。

あとは…。

『黒兎(ユイ)』と『紫兎(ラン)』だ。

みんながいつも一緒にサボってくれた。

『俺』は、この時間が1番大好きだった。

そこに、アイツが現れたんだ。

アイツは歌いながら泣いていた。

とても悲しそうで、寂しそうで切ない声で歌っていた。

『俺』は、この瞬間から『月(るな)』に恋をした。

『月(るな)』は、とても怯えていて、傷だらけで、裸足で、喋るのもやっとそうだった…。

初めて会った時から、『ねぇちゃん』は謝ってばかりだった。

あの時の『俺』は、きっと『月(るな)』がねぇちゃんになるなんて思わなかっただろうな。

11月1日

『夜月兎(ナイトラビッツ)』は、 絶対に無くさない。