MARIMO
冴えないサラリーマンの佐々木は、仕事終わりに立ち寄るスーパーSで二番レジを担当する女性・山田とのやり取りを癒やしとしていた。
会議が長引いたある日、佐々木はいつものように山田を自らの癒しにしようとスーパーに赴くが、レジに山田はおらず、仕方なくタバコを吸おうとする。しかし喫煙者の肩身は狭く、周囲からの厳しい視線を受けた佐々木はタバコも吸えず途方にくれてしまう。そんな時、スーパーの裏から女性店員の田山に「ここならタバコが吸える」と声をかけられ、佐々木は喫煙所で田山と共にタバコを吸うことになる。からかってくる田山に戸惑う佐々木であったが、山田がお気に入りである理由を田山に邪推されると、「お仕事に勝手に元気を貰っているだけ」だと反論する。それを聞いた田山は佐々木が恋愛目的で山田のレジを利用しているのではないと知り、安心する。
別の日、山田のいる二番レジを利用した佐々木に対して山田は、佐々木が自らのファンであることを田山から聞いたと話しかける。それを聞いた佐々木は伝えてしまった田山を恨むが、実際には田山の正体は仕事終わりの山田であった。以降、佐々木は正体を隠したままの田山とスーパーの裏でタバコを吸うことが習慣となっていく。
