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2022年10月10日

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うぅッ、ヒクッ ポロポロ

いたいよ、ポロポロ

薄暗くなった空の

誰もいない道で

いじめられっ子の僕は

一人でただ泣く

痛てーの?

振り向くと僕と同じぐらいの少年が立っていた

その少年はてやら足やら顔やら色んなところに絆創膏をつけている

痛々しい痣もちらちら見える

だ、だれ、、 ポロポロ

桃。

、青。 グスッ

これ、

ぇ、? ポロ

やるよ

その桃という少年は絆創膏を差し出してきた

何も言わずに受け取ると

じゃ、

と言い、姿を消した

それから何度もこの場所で泣く僕に桃くんは絆創膏を差し出してくれる

どこの誰かは知らない

けど、僕らは友達となった

ポロポロ

また泣いてんの

うるさい、 ポロポロ

はい、

ん、グスッ

どーも、

みせて

え?

はなまる

絆創膏の上に赤のペンではなまる

よくがんばりました

ッ、ポロポロ

じゃあな

その日から桃くんは僕が貼った絆創膏にはなまるを書くようになった

そして、

"よくがんばりました"

これ言葉を聞くと僕は頑張れた

まるでおまじないのようだった

月日が流れ

僕のいじめは消えた

トコトコ、

僕はいつも通りあの場所へ向かった

ヒクッ ポロポロ

グスッ、ポロ

そっか、僕、

いつも桃くんに助けられてたな

はい

ぇ、ポロポロ

絆創膏を差し出す

手、出して

ん、ポロポロ

はなまる

そして

桃くん

"よくがんばりました"

ポロポロ

あ、りがと、ポロポロ

ぎゅっ

いつもありがとね

次は、僕が君を助けるよ

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