舞
藍ねぇ……。
舞
まだかな……。
流羽太にぃのお陰で少しでも安心しているんだ。
だって私の所為じゃないって言ってくれたからね。
すると、私が待っていた音が玄関の方から聞こえた。
年上組
ただいま
舞
おかえになさい⁉️
舞
藍ねぇは⁉️
だけど、その声はいつもより少しイラついていて……
それと
藍ねぇの姿はなかった。
界にぃの姿もない。
那莫にぃ
大丈夫だよ。舞。
那莫にぃ
界が何とかやってくれる。
沙富彌にぃ
そうだな。界に全部丸投げだけどw
先程のイラついた声が
急に優しい声に変わっていた。
その変化にビックリしたけど、藍がまだ帰ってきてない悲し沙の方が大きいかな?
舞
そ、そっか……
那莫にぃ
だーいじょうぶ。
那莫にぃ
舞の所為じゃないし
沙富彌にぃ
絶対帰って来るからな?
沙富彌にぃ
にいちゃんたちに任せとけ‼️
するとお兄ちゃんたちは、ニカッと歯を見せて笑った。
その言葉とともに頭も撫でられ、少し恥ずかしい気持ちだったけど
それが、酷く安心した。
舞
う、ん‼️
那莫 目線
さっき、ラインが来た。
その相手は界からだ。
沙富彌の方にも来ただろう。
藍はきっと、今頃俺らが帰ったと思って友達に内容を説明してるだろうw
にいちゃんを舐めんだじゃねぇぞ。藍
界から来たメールは、たった数文字
今日 夜 1時半 年上組 会議
雑だなぁと思いながら携帯の電源を切る。
会議ってことは、凄い内容だったんだろう。
だけど、絶対取り戻してやる。
年上組
何てったって可愛い妹だからな。
ボソッと呟いた。
隣にいた沙富彌も同じことを呟いていたので
目を丸くする。
あぁ、やっぱ最高だな。
藍、早く帰ってこい。
界 目線
わーお。
こりゃぁ、凄いこと聞いちゃったな。
あの、クソババァそこまでやったか。
藍も藍で相談してくれたら良かったのに……。
まぁ、取り戻して見せるけど。