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コメント
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おお、すごく雰囲気ある話だった……!「未来のあなた」って空き枠の衝撃と、「まだ標本になるには早いかな」で締めるのがめちゃくちゃ好き。過去を全部標本として並べてるけど、最後の枠はまだ埋めなくていいって選択、なんかグッときたわ。黒蝶も含めて幻想的で、短いのに読後感がしっかり残る。 短い中にぎゅっと詰まってて、良い話読んだなって思えた。
少年は黒い蝶を追いかけた。
森の奥。
誰も知らない古い屋敷。
扉を開けると、そこには無数の蝶の標本が並んでいた。
しかし、一つだけ空いている場所があった。
そこには名前が書かれていた。
「未来のあなた」
少年は笑った。
すると黒蝶が肩に止まった。
その瞬間、少年は気づいた。
この屋敷にある標本は、死んだ蝶ではない。
全部、過去の記憶だった。
嬉しかった日。
悲しかった日。
大切だった人。
忘れたふりをした気持ち。
最後の空いた場所には、今の自分の姿が映っていた。
少年はそっと言った。
黒蝶は羽ばたいた。
そして屋敷は、朝の光の中で消えていった。