主
この話は、tgbtの腐小説です
主
地雷の方は回れ右してください
主
舞台は大正時代です
主
因みにR18要素は全くございません。
主
一応感動系です。
主
では、いってらっしゃい
剣持
ここか…
僕は噂の化け狐を追って神社に来ていた。
剣持
いないのか…?誰も?
伏見ガク
いるよ。
剣持
?!何者だ!…ですか!
伏見ガク
分からない…君こそ誰なの?
剣持
僕は剣持刀也です。あの…噂の狐…ですか?
伏見ガク
あぁ〜、そう言うのなら。
伏見ガク
そうなんじゃない
まるで赤の他人の様に淡々と話す
それは妙な雰囲気を纏って_合わない眼線には全てが写っている様な
剣持
何故他人事の様に言うんです?
伏見ガク
偶に俺は俺じゃなくなってる。だからある意味他人かもしれない
伏見ガク
…ね?とーやさん?
剣持
とーやさん?急に距離が近いですね
剣持
貴方はここで何をしているんです?
伏見ガク
暇してる。
剣持
辛くないんですか?
伏見ガク
まぁ辛いですよ。でもそれ以上に、
剣持
?
伏見ガク
別れの方が辛いものでしょう?
気まぐれだろうか。急に合った眼は、少し悲しみを孕んでる様だった。
剣持
…そうですね…でもだからと言ってずっと一人で寂しいでしょう?
剣持
もしかしたら、一生が一瞬に思える程楽しいかもしれない。
伏見ガク
…じゃあとーやさんが俺の友人になってくれるの?
間を開けて少し微笑んだ後_
剣持
…奇妙な縁ですから、折角ですしいいですよ。
剣持
呼ぶ時に名前が無いと困りますね
伏見ガク
とーやさんが決めていいよ?
剣持
えぇ〜、じゃあ 伏見…
伏見ガク
?
剣持
ガク。伏見学で伏見ガク
伏見ガク
なんでその名前なの?
剣持
う〜ん…犬っぽくて、目が綺麗だから…
剣持
あと学がなさそうだからガク
伏見ガク
最後の要らないな〜、でもいい名だね
伏見ガク
今だったら清とか弦とかかなって思った
剣持
…特別だからさ。がっくんは
剣持
…
あれから数年が経った。
今日に限って、人が混む。
あの静かな神社は無くなった様に、眩い提灯に照らされる。
そんな事は関係なく、僕はいつも通り本殿に向かう。
剣持
がっくん…何処だろ
伏見ガク
ここだよ
剣持
わっ、びっくりした…
剣持
それより、おにぎり買ってきましたよ
伏見ガク
パクッ
伏見ガク
どの時代でもおにぎりは美味しいわ〜
剣持
いただきますでしょ
伏見ガク
ん、なんで?
剣持
いやだって、仏様に祈ったり…
伏見ガク
…そっか、そうだよね。
伏見ガク
妙だね。なんか。
剣持
ははっ、まぁ僕仏様信じてないけどね
剣持
だって目の前にいるのに、皆がいう仏様と全く印象違うじゃんw
伏見ガク
まぁね?
剣持
ははっ、がっくんってなんか気楽っぽいよね
剣持
なんか夏が似合う感じって言うのかな
伏見ガク
そう?
伏見ガク
まぁ、気楽では_ないかもしれないけど。
伏見ガク
少なくとも今は、とーやさんがいるってだけで、ちょっと気楽かな