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萌歌
…………
萌音
…………
萌音も死んだ
萌歌
なんで……
医者
おそらく……割れた細かい車のガラスが体内に侵入していたのでしょう……
医者
それに気づけず……大変申し訳ありませんでした……
萌歌
…………
萌歌
しばらく1人にさせてください
医者
でも……
萌歌
出てけ！！！
医者
わ、わかりました…！
医者が出ていく
萌歌
萌音……
なんで謝るの！その静かな性格がお姉ちゃんのいいところでしょ！
萌歌
(ダメだ…泣くな……)
萌歌
(泣くな……)
泣いたら萌音達が悲しむ……
萌歌
私を置いていかないでよ……
私は家族が死んでも泣くのを我慢していた
その時からかな？泣くことも笑うことも出来なくなったのは
次の日
医者
1ヶ月程入院になると思います
萌歌
わかりました……
医者
お辛い時期ですが……頑張って治療していきましょう
萌歌
…………
この日、私は死のうと思っていた
ー病院の屋上ー
萌歌
(高っ……)
萌歌
ここから落ちたら確実に死ねるよね
萌歌
みんな……今行くからね
医者
萌歌さん！！！
萌歌
！？
医者
屋上で……何してるんですか！？
萌歌
別に……
医者
まさか……飛び降りようとか……
萌歌
家族がいない人生なんて楽しくない……
萌歌
そう思っただけ
医者
貴方もそっちに行ったら、みんな悲しみますよ！？
医者
辛い気持ちはわかりますが……どうかその命を無駄にしないでください！！
萌歌
………
医者
まだ12歳という尊い生命を……こんな理由で私は無くしたくありません！
萌歌
わかったよ
萌歌
やめる
医者
よかった……
私は死ぬのを辞めた
1ヶ月後
医者
今日で退院ですね！
医者
おめでとうございます！
萌歌
お世話になりました……
私は病院を退院した
そこからは、祖父母の家で育てられることになった
でも、正直私は祖父母の家では住みたくなかった
祖父母は私のことが嫌いだから
小さい頃から、祖父母は萌音の方を好いていた
どうせ、嫌がらせを受ける毎日なんだろうな
もう私だけが生き残った時点でこうなることはわかっていた
ここの家では、私は泣くことも笑うことも否定されるだろう
萌歌
よろしく……お願いします……
祖母
なんで萌音ちゃんが死んでお前が生き残ったんだよ！！(泣)
祖母
萌音ちゃんが生きてて、お前が死ねば良かったのに…！！
祖父
ああそうだ！お前が死ねばよかったんだ！
萌歌
(玄関からこれかよ……)
そして、私の地獄の日々が幕を開けた
祖父
なんで俺らがお前のことを育てないといけねぇんだよ……
お母さん側の祖父母は、病気で他界している
私はここで暮らすしかなかった
萌歌
こっちだって、お前らに育てられたくねぇよ
萌歌
仕方なくここに来るしかないだけだから
祖母
なんですって！？
祖母
萌音ちゃんより偉くもないくせに……生意気な！！
萌歌
いちいち萌音と比べんなよ……
最初は口答えが出来る程度だった
祖父
二度と口答え出来なくしてやるよ
ー次の日ー
祖父
今日から冬休みか
祖父
お前、学校行ってないから宿題配られてないんだろ？
萌歌
だから何？
祖母
冬休み、毎日遊んであげるわ
祖母
お前が自分から死ぬまで、永遠にね
萌歌
気持ち悪……
最初は何も思わなかった
だけどこのあと、私は地獄を見ることになる
ー数分後ー
萌歌
(クソｯ……なんだよこれ……)
萌歌
私の手縛って、何かすんの？
祖母
言ったわよね？遊んであげるのよ
祖父
足動かせるんだから、少しぐらい反撃出来るだろ？(笑)
ドゴッ
萌歌
ｯ……
ドカッ
萌歌
ﾄﾞﾝｯ(壁に背中をぶつける)
萌歌
ｶﾞﾊｯ……
祖母
いい気味www
祖父
ほら？どうした？やり返してこいよ？www
萌歌
うっざ……(立ち上がる)
ドカッ
祖父
弱ぇ力www
祖父
(萌歌の足を掴む)
萌歌
！？
ｺﾞｷｯｯ
萌歌
あ"あ"あ"あ"あ"あ"ｯ……！
萌歌
ﾄﾞｻｯ
祖母
アハハッ(笑)これは完全に骨折れたわね〜www
祖父
ほんとストレス無くなるわ〜www
萌歌
ぐｯ……あ"あ"ｯ……
地獄の日々はまだまだこれからだった
第3話へ続く
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