兄という存在

今回はリクエスト頂いた大八です〜！ 初めてのカップリングなので正直上手くできるか不安ですが頑張ります！ リクエスト遅くなってしまいすみません💦

⚠️1部捏造場面あります ⚠️主の自己満創作なので本誌とキャラが異なる場合があります。 ⚠️過激表現含みます。 ⚠️地雷の方は読むのをお控えください💦

大寿視点

息を吐くようによく言われた言葉。 たった数年生まれた年が違うだけでこんなにも壁を作られるだなんて思いもしなかった。

母が死んでからも父親は変わらず家に殆ど居なかった。

俺に残ったものは、柚葉と八戒。そして、呪いのように浴びせられた母の言葉だけだった。

その中でも特に八戒には信頼度が高かった。 八戒なら素直に俺の言うことを聞いてくれる。 八戒ならば俺の次に強い男になれる。

八戒への思いは兄としての期待だけではなく好意にまで達していたのだ

決して嫌いだから殴っているのではない。 愛ゆえに彼の事を思いすぎて手が上がってしまうだけだった。

なぜ柚葉は八戒を庇うのか俺にはわからなかった。 俺の知らないうちに2人には姉弟という切れることの無い糸が繋がっていた。

それからは言うまでもなくいつも通り時間が過ぎた。

最悪だ。 こいつらさえ居なければ今まで通り全て上手くいっていたはずなのに…

俺の妹である柚葉は俺に対して愛情ではなく殺意を持ち、弟の八戒は兄の俺ではなく三ツ谷隆という男を頼る。

どうしていつもいつも俺が1人になるんだ。

なぁ、母さん… どうして柚葉と八戒を置いて俺を1人にするんだよ。

それから俺は自身の負けを認め眩しく光り輝く協会のステンドガラスを見つめていた。

初めて負けた。しかも自ら負けを認めてしまった。 今まで俺に敗北という言葉などなかった。 全て俺の思い通りだった。

母親と同じように戻ることの無い別れを感じた。 自身の情けなさに握りしめていた拳を緩める。

自分で言ってて余計に惨めに感じた。 いっその事深く深く狭い空間に一人閉じ込められた方がマシかもしれない。

自身の唇と八戒の唇が重なる。 ほんの数秒の間だけだったが俺には時間が止まっているように思えた。

バタンと大きな音を立てて大門が閉まる。

俺らは兄弟であってこれ以上の関係は築けない。 そして、あいつのためにも俺は変わらないといけない。

全てを終わらせないと。 必ず俺ならできる。

俺は、お兄ちゃんなんだから。

ここまでとなります！ 短編になってしまいすみません💦 リクエスト下さった方ありがとうございました！遅くなり申し訳ありません💦

ご視聴ありがとうございました！