魔法少女ドリームファナーの正体、図利移知夢は自分が昔から人をよく観察する方だと思っている
いやソレ以外やる事がないだけかもしれない
保育園時代、他の園児達が楽しそうに鬼ごっこをしている中、
知夢は隅っこのベンチに座りそれを眺めているだけだった
眺めている内に、あぁこの子はこの後あそこに行くなと分かる様になっていて
知夢は自分の観察力とあぁ自分は真の陰気なんだなと虚しい気持ちになったのをよく覚えている
そんな知夢の観察力は魔法少女になっても低下する事はなく、むしろ強化されていて知夢本人も驚いてしまう程だ
ドリームファナーは、トップ・フィナーレを最初見た時あぁこの人強そうだな…
…と思うと同時に少し危なそうだと感じた、その予想は本当に当たってしまい
トップ・フィナーレは本物の強者で、あの戦いに巻き込まれてしまえば自分はもうお終いだと思う程に……
そんなドリームファナーはペアを組む際、なんとトップ・フィナーレとペアになってしまい今現在絶望しながら魔物を探している
二人分の足音が真っ暗で静かな空間に鳴り響く、トップフィナーレは両腕を胸の前で組みながら歩いている
ドリームファナーにとっては恐怖の時間でしかない
するとさっきまで動き、歩いていたトップ・フィナーレの足が突然止まり
それによりドリームファナーはビクッと体を反応させあたりを見渡す
ドリームファナー
トップ・フィナーレがそう言うと同時に、手を前に出し、箱を制作し
箱はトップフィナーレの右横の空中へ浮いて、トップフィナーレの後ろに居る
ドリームファナーはそれ以上どうする事もできず言われた通りにポツンと立つだけ立っておく事にする
だが魔物が何処にも見当たらない
ドリームファナー
震えた声で質問を投げると、トップ・フィナーレはチラリと振り返りこちらを見ながら口を開く
トップ・フィナーレ
トップ・フィナーレが視線を戻し、それと同時に空気が冷たくなる、強く冷たい風が吹くと同時に
シュンっと何かが空を切る音が聞こえると同時にそれを弾く音が聞こえ、ドリームファナーは
トップ・フィナーレへと視線をやる、空中の中、手で何かに触れる仕草をすると同時に
トップ・フィナーレが触れている空気に色がつき、形が付け加えられ、最後には体が大きく青色の猫になってしまう