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ある日の午後
仕事をするためにオフィスに行くと
アイツのデスクの上には何もなく
アイツの姿もなかった
灰谷 蘭
は…？
アイツの席は…？
アイツの席は…？
灰谷 竜胆
兄貴、もしかして聞いてない？
灰谷 蘭
え、何を…？
灰谷 竜胆
三途、さ…
灰谷 竜胆
反社辞める、ってよ…
灰谷 蘭
は…？
灰谷 蘭
どういう…？
灰谷 竜胆
辞める、ってさ…
灰谷 蘭
嘘だろ…
九井 一
どうした？
具合悪いのか？
具合悪いのか？
灰谷 蘭
違う、三途がいないから…
九井 一
三途、か…
九井 一
アイツ、急に真剣な顔になってさ
反社辞めるって…
反社辞めるって…
九井 一
正直、意味わからんかった…
灰谷 蘭
俺も分かってねぇよ…
灰谷 竜胆
ていうか、人間めちゃくちゃ殺してんのに
街を出歩くのは危険じゃないか？
街を出歩くのは危険じゃないか？
灰谷 蘭
どうすんだよ、アイツ…
なんかあったとしても、今は助けに行けねぇし…
なんかあったとしても、今は助けに行けねぇし…
九井 一
三途も、自分なりの道進んでくんだろ…
俺らだって、そうだろ…
俺らだって、そうだろ…
灰谷 蘭
それもそうだけど
俺、アイツを放っておけねぇ
俺、アイツを放っておけねぇ
灰谷 竜胆
俺も兄ちゃんと同じく
いくら三途でも放っておけないしな
いくら三途でも放っておけないしな
九井 一
そうか…
俺はパスする、すまん…
俺はパスする、すまん…
灰谷 蘭
いや、全然いいんだ
と、いうより、九井の選択が本当は正しいんだろうからな
と、いうより、九井の選択が本当は正しいんだろうからな
灰谷 竜胆
俺達は三途を探す
別の国行っちまってても、な
別の国行っちまってても、な
九井 一
そうか…
てことは、お前らは活動休止か？
てことは、お前らは活動休止か？
灰谷 蘭
うん、そうなる
ごめんな、仕事できなきて
ごめんな、仕事できなきて
九井 一
いや、いい
お前らは三途を放って行けねぇってことがよく分かった
お前らは三途を放って行けねぇってことがよく分かった
灰谷 竜胆
すまん
できれば早めに戻ってくる
できれば早めに戻ってくる
九井 一
金はどうするんだ？
いくらかかると思ってる
いくらかかると思ってる
灰谷 蘭
金は、今まで貯めてきた分で
九井から貰うのはあれだしな
九井から貰うのはあれだしな
九井 一
…いや、俺が払う
お前らばっか荷が重いだろ？
お前らばっか荷が重いだろ？
灰谷 竜胆
いや、そんな…
貰う訳にはいかねぇよ
貰う訳にはいかねぇよ
九井 一
俺がそうしたい
俺のワガママだから
俺のワガママだから
灰谷 蘭
九井…
九井 一
…ほら、行ってこい
待ってる
待ってる
灰谷 竜胆
ああ、ありがとう
灰谷 蘭
じゃあな
九井 一
お前の口座見とけよ
送っとっから
送っとっから
灰谷 蘭
うん、行ってくる
九井 一
行ってらっしゃい
…待ってるからな
…待ってるからな
to be continued ⇒ ♡10000
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コメント
52件
ごめんなさいっ！ 今見ましたぁっ💦 ♡𝟏𝟎𝟎𝟎𝟎押させて頂きますっ！ 胡桃ちゃん、いつも神作ありがとね！
なにこれ… めっちゃ続き気になるやん… ずる(?) 題名？英語で全然読めんかった… でも注目コメントみて意味がわかった… 物語にピッタリやん!!!!!!!!!!!!!
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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