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みこと
みこと
こさめ
空には桃色の雲が浮かんでいた。
なつくんの肩は10分経ってもずっと震えていて、
今までなつくんが、 ここまでになったことはなかったから
なつくんの、 すちくんへの想いが感じられた。
俺らはゆっくりなつくんに近づき
いつもは大きく見えるはずの なつくんの背中に
手を当てた。
すれば、すちくんは目を逸らして 目の前の白い壁に目をやった。
みこと
みこと
ちら、とこっちを見るすちくんは 決して今までのような優しい雰囲気を 纏っていなかった。
みこと
少し、悲しい気分になった
すち
すち
みこと
すち
と言って、繋いだ左手を軽く上に上げた。
みこと
なつくんの目から溢れる涙は 地面に模様を描いた。
多分なつくんはそれどころじゃなくてすちくんの今の声は 届いていない。
みこと
そう答えれば、 すちくんは不思議そうな顔をして また俺に聞いた。
すち
それも、すごい純粋な子供のように。
こさめ
こさめ
みこと
みこと
すち
一瞬、病室に音が消えた。
は、とすればなつくんの、寝息が聞こえた。
暇72
こさめ
みこと
すち
みこと
みこと
すち
まだ、思い出さなくてもいい。
ゆっくりでいい。
こうやっておれらと話しながら
思い出せるものは思い出してほしい、
なつくんの頭を軽く撫でる。
みこと
と、さりげなく自己紹介もする。
みこと
そういえば、 唯不思議そうに目をつむる。
こさめ
こさめ
そういうこさめの目には 薄く涙が延びていた。
すち
みこと
こさめ
君はもう忘れているけど
またー、
[よろしくね。]
すち
すち
らん
みこと
いるま
すち
カンカンカンカン…
踏切の前、音がする。
真ん中に立つ、???は、
こさめ
こさめ
???
そう言って笑った。
ッドン!!!!!!
こさめ
鈍い音がする。
大勢のギャラリーの中、
こさめ
???は、見せ物のように空に散った