遠い遠い時の果て、
そこに住まう人は皆
永遠の命をもってして生まれる
世界でのお話。
赤い赤い、実の生る木の下。
少女
生まれながらに、親の血筋から 死の呪いがかけられた
少女のお話。
色付いた町から外れた 青い湖畔がまぶしく光る 赤い実のお菓子屋さん。
少女
ちょっぴり寒くなってきた、秋の中旬。少女は誇らしげにパイを焼き、 自信作を売りに行く。
少女
時計塔の見える市場。 少女は驚きました。
少女
そういって少女はパイを買ってくれる人を探して声をかける。
少女
村人A
少女をみて蔑む人々。 この世界では、赤い実を食べたものは「永遠の命」を失ってしまうのです。 そうとはしらず少女は人々に赤い実のパイをすすめる。
少女
少女
少女
そして、だれもが知らぬふりをした。何故なら少女は赤い実に呪われているから。
皆死ぬことをしらず、死があるからこそ美しく散る「生」という概念がない、死んだ世界で
ただ1人、生きていた
少女の話。