バタンッ
侑汰
…疲れた
侑汰
もうすぐ22時か
侑汰
ご飯…どうしようか
家に帰ってもやることが多くて さっさと寝たい…
侑汰
……。
コクッ
ドンドンッ!
バッ
侑汰
!
こんな時間にうるさくドアを叩くヤツは 1人しか思い浮かばない
ガチャッ
侑汰
……何しに来たの?
兄
…金
侑汰
…金なら先月取りに来ただろ
侑汰
今日はもう帰ってくれ
家族とのいい思い出なんて あれから一度も味わったことがなかった。
母親が死んでから 俺の居場所なんかどこにもない
兄
お前のせいでどんだけ苦労してるか…
侑汰
今日じゃなくてもいいだろ?早く帰ってくれよ
グイッ
兄
今日じゃなきゃダメなんだよ!
父親は再婚して 金遣いの荒い新しい母親と 血の繋がりのない兄に金を貸さなくちゃいけない
ガシャンッ!
侑汰
……。
兄
なんだよその目
兄
…ムカつくんだよ
ドゴッ
侑汰
っ"!
兄
……はっ笑
兄
また来るから
バタンッ
侑汰
……っはは
もうなにもしたくない
苦しい
たった一人にも逆らえないこんな自分が 大嫌いだ
コンコンッ
また誰か来た… 今日はすごく運のない日だ
パチッ
侑汰
……。
司紗
…あっ
司紗
おはようございます…?
侑汰
……。
バッ
司紗
その…すごい音したので一応ノックしたんですけど……
司紗
入ってみたら凄いことになってて…。
司紗
病院連れてこうとしたら僕の袖をずっと掴んでて…
侑汰
……俺が?
司紗
ダメって言ってたので…。
司紗
大丈夫ですか…?
侑汰
……。
司紗
僕でよければ話…聞きます!
侑汰
…いいたくない
司紗
……ですよね笑
新人に気を遣わせてしまった
司紗
…事情はわからないですけど
司紗
加地さんは甘えられる人が居ないんですよね?
侑汰
…!
司紗
……なら
司紗
僕がなります
侑汰
…君が?
司紗
はい!いつでも僕に、甘えてください!
司紗
って言っても、急には無理がありますよね笑
侑汰
……はは
侑汰
村松君って、ほんとに変わった人だよね
司紗
…?
侑汰
甘えるって…どういうの?
司紗
えっ!…そう言われるとちょっと…
侑汰
ははっ…
侑汰
村松君も俺に甘えていいからね
司紗
うっ…はい……






