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天城 六花
殆ど開けない窓を抉じ開け
天城 六花
天城 六花
暫く外を眺めていると
塰鬼 槐
ふと見ると大きな声で叫ぶ少年が居た
3階まで聞こえる大きな声
薄桃色の短い髪に綺麗な縹色の瞳
小柄なのにも関わらず大き目なブルゾンを着用していて
天城 六花
天城 六花
人と話すだなんて久し振りで況してや大声の出し方さえも忘れてしまっていた
天城 六花
仕方なく私は少年に向かって手招きをした
塰鬼 槐
そう返すと少年は走っていった
少年の姿は直ぐに見えなくなってしまった
───コンコンコン
其の音は静かな部屋に響き渡る
ゆっくりとドアノブを掴むと自然と其方から扉を開けてきた
塰鬼 槐
天城 六花
少年は目を輝かせ乍も
塰鬼 槐
天城 六花
塰鬼 槐
天城 六花
塰鬼 槐
天城 六花
塰鬼 槐
天城 六花
塰鬼 槐
少年は少し下を向き
塰鬼 槐
少年は床に座る私に向かって眩しい笑顔で微笑んだ
塰鬼 槐
天城 六花
塰鬼 槐
天城 六花
塰鬼 槐
塰鬼 槐
少年は驚きの表情を見せつつも
塰鬼 槐
天城 六花
天城 六花
塰鬼 槐
塰鬼 槐
天城 六花
塰鬼 槐
少年はずっと笑っている
疲れないのだろうか
それ程までに自分と話すのが楽しいのだろうか
天城 六花
サアっと開けたままの窓から風が入ってくる
切らずに伸び続けてきた長い髪の毛が靡く
塰鬼 槐
天城 六花
暫く外を見つめ
目には外の景色がぼんやりと映っている
天城 六花
塰鬼 槐
そう言うと自分は耐えきれなくなって槐を追い出した
塰鬼 槐