TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

いつでもイッショだね♡

一覧ページ

「いつでもイッショだね♡」のメインビジュアル

いつでもイッショだね♡

1 - いつでもイッショだね♡

♥

336

2022年01月20日

シェアするシェアする
報告する

こんにちは。

今回は前々作の不穏いむにきの続きリクエストがありましたのでそちらを書いていこうと思いまして。

体調不良の方も順次書かせていただきますので。

注意書きはもう大丈夫だとは思いますのであまりしませんよ。

いむ君攻め アニキ受け いむくん視点で進みます。 R18Gです。閲覧にはご注意ください。 万一気分を害されたとしても当方責任は取りかねます。 地雷さんばいばい。 通報はしないでください。

僕のこの感情はきっと、歪んでいるんだろう、と思う。 本来の形を保たず辺りに散乱しているモノを見てふと思う。 モノ、僕の最愛の人、最愛の人だったモノ。 その人はもう僕の一部と成っている。 多分普通の人から見たら僕は頭のおかしい何を考えているかわからないサイコパス殺人鬼だろう。 でも僕は僕だ。 やってはいけないことをやってしまったという自覚はある。 善悪の区別くらい、分かっているつもりだ。 こんなことを考えられるくらいに自分は冷静だったのかと少し驚く。いや、現実逃避しているのかもなぁ。

イム

アニキのだからおいしいと思ったんだけど、やっぱり生だったし人肉って言われるほどおいしくないんだなぁ…

これからどうしようか、 警察に行く? いや、こんなの、信じてもらえるか分からないし捕まったとしても五人も殺しているのだ。 しかも例を見ないほど凄惨なやり方で。 死刑を免れることはないだろう。 同じ死ぬなら自分で死んだほうがましだと、何となくだが思った。 その時、まるでタイミングを見計らって主張するように肉切り包丁がきらりと光った。

イム

多分僕が死んだら地獄行きだよね。

イム

みんなは天国だろうな。

なんでこうなったのだったか。 死ぬ前に少し、振り返ってみよう。

最初は純粋な恋心だった気がする。 みんなの世話を進んでやって、 リスナーのために一途に頑張って、 誰よりも他人のために動くところ、 そこに憧れを持ち、また惹かれていった。 こう考えると自分のエゴでメンバーを殺して欲しいもののために躍起になる自分とは真反対である。

イム

最初は僕も純粋だったはずなのになぁ。

イム

スマホ、いじったとこから壊れ始めたんだろうな。

アニキを自分のモノに…! その思いが芽生えるのはそう遅くなかったはずだ。 二人きりで会って、アニキが席を外した時にスマホを勝手にいじった。 パスワードはなんてことない、いれいすの結成日だった。 アニキって意外と単純なんだとこれはまじめに焦った。

イム

ここからはもう、とんとん拍子で進んでいったような…

スマホだけでは足りない。 なぜかのどがカラカラと乾いたのを鮮明に覚えている。 まるで餌を求めている吸血鬼のようだ。 次に仕掛けたのはアニキの家。 合鍵を作り家に忍び込んでカメラを取り付けた。 ベッドの下、テレビの隣、洗面台の影、 至る所に隠しカメラを取り付け監視するようにした。

イム

いつバレるかひやひやしたんだよねぇ。

イム

ま、アニキって案外自分に対しては鈍感だから気づかれるとは思っていなかったけど。

外では自分が尾け、無理な時はスマホの遠隔操作から監視、家でもカメラで見ている。 あにきを見ない時間はなかったといっても過言ではない。

イム

でも気づかれちゃったんだよね。

イム

まぁそっちの方が都合がいいって思っちゃたのは否めないんだけどさ。

暗闇で、何もない空間に独り言ちる。

そろそろ潮時だったのもあったし、もういいや。 そう思って邪魔者の駆除に走った。まずはいふくん。 なんだか感づいていそうな雰囲気だったし、さっさと始末しようと思って包丁を突き出したら少し驚いた顔をした後悲しそうな顔をして、でも誰ともわからないやつじゃなくてメンバーに殺されるならまだいいといって息絶えた。 虚無感を背負ったまま持ってきていた大きめの袋に入れて家に戻った。 生き物を解体、捌いたことなんてないからだいぶ手こずってしまったがなかなか上手に唐揚げができた。 これならアニキも喜んでくれるだろう。 そう確信しながらないちゃんとアニキの元に戻った。

イム

あの時の僕、なかなかに名演技だったと思うなぁ。

メンバーの相談に真摯に向き合って主に考えるいいやつ。 主演男優賞を自分に与えたいくらいだ。 果たして自分が本当に自分の世界で主演なのかは置いておくとして。

イム

ないちゃんが手を出してこなかったのは嬉しい誤算だったね。

独り言とも言えない独り言を呟く。 もしかしたらこの時の僕はすでに自分の一部となった愛し人に話しかけていたのかもしれない。 もう今となっては分からないけど。

あとはアニキをうまく家に連れ込んで睡眠薬入りいふくんの唐揚げ定食を食べてもらい少しの間寝てもらった。 睡眠薬は診療科に寝不足だと嘘をついて処方してもらっていたのを使った。 そして各メンバーの家をまわった。 まずはりうちゃん。 最年少でアニキの相棒ともいえる存在。 何をしているんだと大声で騒がれたから迷わず刺した。 近所の人にばれたらたまったものではないから。

イム

例えるなら正義の赤色、かな。

次は自分の相方、初兎ちゃんだ。 包丁を突き出されてあんなに冷静でいられるとは思わなかった。 話をしよう、落ち着こうと言い続けられきりがなかったから刺した。 事切れるその瞬間までとても悲しそうにこちらを見つめていた。

イム

憐みの紫?初兎ちゃんは白に近い紫だからね。

最後にリーダー、ないちゃんだ。 こうなることは予測していたらしい。 最悪の予測だったらしいが。 もうないちゃんだけだと言うと、絶望の眼差しを向けた。 諦めたように項垂れるないちゃんに遠慮することなく包丁を突き刺した。

イム

慈愛の桃色…なんか違う気がするけどまぁいいか。

家に帰ったら寝室のベッドに縛り付けておいたアニキがすでに起きていて、思わずにやけてしまった。

どれだけ睨んできても、夕飯を戻そうとしても嫌悪感を抱きはしなかった。 でも、綺麗なトパーズの瞳いっぱいに涙をためて殺してくれと懇願してきたのには動揺した。 なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんで、なんで、 こんなにも思っているのに……

体が勝手に動いて気が付いたらアニキの首を絞めていた。 苦しそうに歪む顔に罪悪感と、そして歓喜が満ちた。

目の前には力なく垂れた最愛の人がいた。 意味が分からなかった。 自分でやったことなのに、まるで第三者のように事を捉えてしまう。 もう手遅れ、その事実に顔を背けたくて、 もう隣で笑ってくれることが二度とないとわかって、 最後に自分のモノにしてしまおうと、ぐちゅ、というお世辞にも気持ちのいいとは言えない音を立ててアニキを食べ始めた。

血液はワイン、 目玉は前菜、 内臓は煮物、 肉は主菜、 脳みそはメインディッシュ、 骨箸休め、 何料理かもわからない、 バランスなんて取れていない、 それでもいい。 これで、これで、

イム

僕たちは永遠だ。

イム

いつだって、イッショ、

あぁ、お腹が熱い。 いや、寒い? 痛いのかもしれない、 感覚がなくなってきた。 このあかいもの、何だろう。 眠たい、な。 おやすみ、こんな悪夢、もう二度とごめんだ。

イム

え、…

イム

なんで…みんなここにいるの…?

イム

みんなは向こうでしょ…?

イム

……………ッ、
みんな、本当にお人好しなんだから…ッ、

イム

うん、次はもう、間違えないから。

イム

地獄まで一緒に、なんて、
このグループ、バカしかいないんじゃないの…!

イム

うん、うん、…
ありがとう。

イム

ごめんね。

いむくん難しいです…泣

こんなに口調とかキャラとか書きにくいなんて…!

思わぬ誤算です。

いむくん視点というか振り返りみたいになってしまいましたね。

いやー、狂ってましたね、見事に。

大好きです。

最後の会話は、まあ察した方も多いんじゃないんですかね。

どんなことがあっても彼らの絆は切れないよ、と。
間違えても一緒に正してくれる仲間なんでしょうねぇ、この世界戦の人たちは。

ま、現実ではありえませんけどね。

おしゃべりが過ぎました。
それではこの辺で。さようなら。

この作品はいかがでしたか?

336

コメント

4

ユーザー

ひぅうう(´;ω;`)感動系だったぁ‪( ´•̥  ̫ •̥` )‬こういうの好きぃめンバーの絆がぁぁぁあぁあぁぁぁあぁぁ最高ぅうううう

ユーザー

今回も最高でした~! 次の作品も楽しみです…!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚