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好きゃぁ
一宮紅葉
五条悟
中学二年の冬、私は高校を機に呪術界から去ることを決めた。
またそれと同時に6歳年上の五条悟さんとの婚約も解消した。
この後何かとごちゃごちゃした気がするが、もう8年も前のことなのであまり覚えてない。のだが、
どうにも最後の五条さんの顔だけは 忘れられないでいた。
2月中旬、この時期になるとどうも あの時のことを思い出してしまう。
今年で22歳を迎えるわたくし一宮紅葉は絶賛最後の春休みを満喫していたのだった。
中学を卒業して以来、呪術界を去った…と言っても
呪術師は万年人手不足でたまに応援要請がきてスルーできずに任務を遂行したり、
いらないと何度も断っているにもかかわらず心配性の両親から多額の仕送りを受け取ってしまっている…
それに加え正月には毎年実家へ両親と次期当主、もとい6歳も離れた弟を見に顔を出してしまっている…
高校は無理を言って呪術高専ではなく都立の普通の高校で寮生活をし、
大学では両親からの仕送りで伸び伸びと苦労をせず4年間きてしまった。
そこで気づいた。全く自立できていないと。
そんな自分を今こそ変えるべく、この春休みを使って実家へ戻ることを決意した。
両親に就職先が決まったので仕送りはもう大丈夫との事と、
次に会う時は嫁入りが決まった時だろうという事。感謝も忘れずに。
そしてこの後私はすぐに後悔することになる。
なぜこの日を選んでしまったのか、なぜ今日に限って違うルートできてしまったのかと。
五条悟