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たしかに「彼」は生きていた。

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たしかに「彼」は生きていた。

2 - たしかに「彼」は生きていた。第2話/ ワンダショ創作ストーリー

♥

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2024年03月25日

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ワンダーステージ

天馬司

「お前らなんかに、この街を乗っ取られてたまるか~~っっ!!」

神代類

司くん、そこでターンをして前に一気に距離を詰めるんだ

天馬司

「とりぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ドッカーーーーン!!

鳳えむ

わわわわわ…!!!

草薙寧々

はい、カット。

天馬司

ふっ…今のは完璧に決まっていただろうっ!!!

神代類

そうだね。あと右に3センチズレてたら完璧だったかな?

天馬司

な、なんだとーーー!?
今ので十分じゃないのか!?

草薙寧々

でも司、ターンした後ちょっとふらついてなかった?

天馬司

ぬぐぅ……

鳳えむ

すごかったけど、もう少し練習した方が良さそうだね〜

神代類

雰囲気は掴めているからね。あとはその雰囲気に体を乗せられるようになればいいんだけど…

ピピピピッ ピピピピッ

神代類

どうやらもう時間のようだね

天馬司

な、なんだと!まだ改善すべき点は残っているというのに…

草薙寧々

でも…これ以上練習するのは無理でしょ
私たちは流れはわかってるし、とりあえず本番でどうにかしないと

鳳えむ

意外とやってみたらできるかもだよ!!

天馬司

…そ、そうだな…何事も挑戦だからな
今は観客に最高のショーを届けることだけを考えよう!!

本番5分前

ガヤガヤ…ザワザワ…

鳳えむ

お客さん、いっぱい来てくれたね!

天馬司

そうだな

草薙寧々

何?司、緊張してるの?

天馬司

そ、そんなわけないだろう!

神代類

じゃあ司くん、どうしてそんなステージの端にいるんだい?

天馬司

ぐあっ…

鳳えむ

大丈夫だよ!司くんっ!なにごともチャレンジ、でしょ?

草薙寧々

何かあったら私たちでどうにかするから

草薙寧々

司は、今できる最高の演技をしたらいいよ。

天馬司

すまないな…
心配をかけてしまって

天馬司

お前たちの方が、俺より練習していないというのに……

草薙寧々

…別に、司の役が1番大変なのは私達もわかってるし、大丈夫

鳳えむ

うんうん!

天馬司

そうか…しかしやはり申し訳ないな…
ありがとう

まもなく、ワンダーランズ×ショウタイムの公演が始まります

神代類

ついに出番のようだね

神代類

みんな、分かってるよね。
それじゃあ、観客に最高のショーを届けよう。

鳳えむ

えい、えい、おーーーーっ!

天馬司

…おおおおおーーーっ!

ザワザワ…

男の子

どんなショーなんだろう…!

お母さん

楽しみね

お父さん

……

お父さん

(さっきから、頭がくらくらする…)

パッ

草薙寧々

「あるところに、悪をこらしめる、ヒーローがいました。」

天馬司

「今日も平和だな…」

天馬司

「何も無いことは、いいことなんだけど…少し暇だ」

草薙寧々

「ヒーローは、他の人にはヒーローだと知られないように、静かに暮らしていました。」

草薙寧々

「でも、最近はヒーローが出るような場面が少なく、暇で暇で、仕方がありませんでした。」…

ショー中盤

鳳えむ

「がおおぉおっ!この街を僕たちの街に変えてやる〜っ!」

ネネロボ

「ガォォォォォー!」

天馬司

「街が……な、なんなんだ!!こいつらはーーー!!」

神代類

(...ふむ、ここまでは順調に台本通り進んでいるね)

神代類

(ここからが盛り上がりの重要点になってくるところだ。ゾンビロボのコンディションも問題なし…このまま進めていけば今回のショーも…)

ドサッ

天馬司

……ん?

天馬司

(なんだ…??今、客席の方から音が聞こえたような気が…)

お父さん

…っっ…うっ

お母さん

あなた!?どうしたの!??しっかりして…!!

天馬司

(…観客が………倒れている…!?)

男の子

お…お父さん?

ザワザワ…

観客1

え?人が倒れてる…

観客2

何何…やばくない…??

神代類

(あの子が今にも泣き出しそうだ…。他の観客も動揺している……ふむ)

神代類

寧々、えむくん!

草薙寧々

…!!類

鳳えむ

あいあいさーだよっ!類くん!!

バッ!!

草薙寧々

え、ちょ…

鳳えむ

「うーん〜…??ここに弱った人間がいるじゃないか〜!!」

ザワッ…

草薙寧々

(…あーーっもう…!)

鳳えむ

「ふふふっ…食べちゃうぞ〜!!」

草薙寧々

「ストップ!!それ以上近づくな…っ!」

天馬司

(寧々…えむ……?)

鳳えむ

「がおがっ!!なにをするっ!!」

草薙寧々

「そこのヒーローさん!!今のうちに、そのか弱いニンゲンを遠くへ!」

天馬司

…!あ、あぁ!!

バサッ

天馬司

(なるほど…トラブルをショーの内容だと観客に自然に見せかけるようにして、丸く収めるという魂胆か)

男の子

…ヒーローさん?お父さんをどうするの…??

天馬司

「…心配しないで、助けるだけさ。僕が戻ってくるまで、そこでお母さんと待ってなさい」

神代類

司くん、あとは頼んだよ

舞台裏

天馬司

ひとまずステージの裏に連れてきたが…

お父さん

……つぅっ…!!

天馬司

この様子だと…話も難しそうだな

天馬司

ひとまずそこに座って…

お父さん

………っっ!

ドサッ

天馬司

…!!

天馬司

大丈夫か!??どこが痛いんだ!?

天馬司

(頭を抱え込んでいる…息も絶え絶えだ…。
一体、どうして…)

お父さん

……

お父さん

………ア゙…ッッ

お父さん

…グアァアアァッ……!!

ズシャシャシャ

天馬司

!?

たしかに「彼」は生きていた。

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