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おふとん . 150人目標
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“普通”の家庭、体、世界。
そんなものが俺にもあればこんなにも辛い思いをせずに済んだはずだ。
だって、俺には生まれた時から間違った“普通”があったから。
「おはよう」
その声が聞こえた気がして、俺は一瞬だけ目を開けた。
でも、それは誰かの声じゃなくて、テレビのニュースだった。
莉犬
小さくつぶやいて、布団を押しのける。
体が重い。
理由は分からないけど、毎朝こうだった。
カーテンを少しだけ開けると、曇り空が広がっていた。
莉犬
思わず口から出た言葉に、自分でも少し驚く。
別に何が嫌なわけでもないのに、そう言いたくなる朝だった。
洗面所に行って顔を洗う。
冷たい水が頬に当たって、少しだけ意識がはっきりする。
鏡を覗いてみた
莉犬
莉犬
冗談みたいに呟いてみたけど、笑えなかった。
そこに映っていたのは、ただの“俺”だった。
でも、その“俺”がどこかしっくりこない
リビングから声がした。
お母さん
莉犬
少し強めに返事をして、ランドセルを掴む。
肩にかけると、ずしっと重みが乗った。
莉犬
小さく言う。
お母さん
返事はあった。
でも、その言葉はあまり届いていない気がした。
外に出ると、空気が冷たかった。
莉犬
莉犬
思わずそう言うと、前を歩いていた誰かが振り向く。
クラスメート
軽く笑いながら言われて、
莉犬
って返す。
でも、そのやりとりが少しだけ救いだった。
学校までの道は長いわけじゃない。
でも、なぜか毎日遠く感じる。
途中で友達らしい声が聞こえた。
友達
クラスメート
その輪の中に入るのは簡単なはずなのに、足が止まる。
莉犬
莉犬
小さく言ってみるけど、声は届かない。
結局、少し後ろを歩く
その距離が、ほんの数歩なのにやけに長く感じた。
クラスメート
誰かの声がした。
クラスメート
笑い声が続く。
その中に、俺の声はなかった。
でも、そのことに気づいているのは、たぶん俺だけだった。
____ まだこの時は、それが“当たり前”だと思っていた。
こんにちは〜
誰かフォローしてー
寂しいから
コメント
1件
つらい……すごくわかる気がする。 「鏡の自分が誰だよ」って思う感覚、言語化されてるのが刺さった。朝の重さとか、友達の輪に入るあの数歩の距離感、すごくリアルで胸が締め付けられたよ。「俺も行くか」って言ってみても声が届かないの、めっちゃわかる。 まだ2話目だけど、この違和感の正体が何なのか気になる。続き、絶対読むわ!🔥