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谷崎兄妹過去編
前編
ぷるるる
谷崎家(母)
谷崎〇〇(母)さんでお間違いないでしょうか?
谷崎家(母)
谷崎〇〇(父)さんが先程交通事故に。
谷崎家(母)
先程息を引き取られました。
谷崎家(母)
至急〇〇病院に来てください。
谷崎家(母)
つーつー.(電話の切れる音)
谷 崎 潤 一 郎 (幼少)
谷崎家(母)
大丈夫。
そう言ったはずなのに
母は自✘した。
徐々に精神が可笑しくなっていたらしい
そんな事は
正直
どうでもよかった
元々母は僕たちにそれ程興味はなかった
だから
嬉しくも悲しくも無かった。
今は
ナオミと2人きり
自分はあと数日で高校生
ナオミはまだ喋れない位の年齢だ。
谷 崎 潤 一 郎 (幼少)
下を向くと通帳があった。
谷 崎 潤 一 郎 (幼少)
通帳を見ると
確かに100万は少なくともあった。
谷 崎 潤 一 郎 (幼少)
僕は願った。
ナオミが苦労しないような生活をする。
谷 崎 潤 一 郎
谷 崎 潤 一 郎