リクエスト集

桃赤

幸せで満たしてよ

赤くん嫌われリクエストですけど多分違いますw

苦しい

辛い

悲しい

寂しい

負の感情さえも

しょうがないと

受け入れるようになった人間は

どうすればいいのだろう

高校2年生のクラスを受け持って

もう半年以上経った

俺の生徒達は

そろそろ進路に向けて

決めていかなければならない時期だ

二者面談。

空き教室で

向かい合って座っているのは

クラスでもおチャラけが凄い青。

何も考えて無さそうだが

こういう子ほど

しっかり進路について考えてたりする

口を尖らせて

足をプラプラさせる青

苦虫を噛み潰したように

目を逸らす

青の次は

成績優秀で真面目な黄。

俺の言葉に安堵したのか

パッと笑顔になる

みんな

なりたいものを見つけて

それぞれの道を自由に歩んでいく

それは輝いて見えたり

時には

自由を苦痛に感じてしまう子もいる

俺達教師は

そんな子達を

サポートしていくのが仕事

そんな中で

高校生らしくないほど

不思議な雰囲気を纏った

少年が

俺のクラスに一人いる

赤はいつも窓の外をぼんやりと

悲しそうに見つめている事が多くて

まるで

彼だけ

切り取られたみたいに

時間がとまっているかのように

錯覚させるほど

儚さを感じるには十分のような

出会った時から

そんな少年だった

俺は帰ろうとしていた

赤を引き止めて

教室に残るように言った

赤は貼り付けたような笑顔を

俺に向ける

誰もいない教室の椅子に

赤と向かい合わせで座る

赤は提出物を忘れた事もないし

授業も真面目に受けるいい生徒だ

1人でいる事は多いが

クラスメイトと楽しそうにいる所は

何度か見かける

赤はにこりと笑うと頷いた

赤の成績なら

行ける大学は腐るほどあるはず

赤の笑顔が

少し歪んだ気がした

俺の言葉を確かめるように反芻する

俺は参考になるかと思い

大学や就職の参考書を取り出して

パラパラめくる

凛とした

綺麗な声に

固まって

彼の澄んだ瞳と目が合った

そして彼の

笑顔の仮面が壊れた

どうすれば

俺はこの子の事を

理解できるのだろう

本当の笑顔に

させてあげられるのだろう

教師として

悔しくて

机の下で

拳をギュッと握る

すると赤はいつもの笑顔に戻って

言い放った

悲しみで塗りたくったような

そんな声だった

無言で赤を見つめていると

長袖の細くて白い手首らへんにのぞいた

カッターで切ったような

いくつもの傷跡があった

さぁっと血の気が引く

そして

時は過ぎて

赤の学年の卒業式になった

桜の木の下で

生徒達が

笑いながら

話したり写真を撮ったりしていた

俺も

少し離れたところで

桜を見上げる

3年生は

赤の担任では無かったけど

あのかりもののような笑顔と

悲しみに溢れた声が

脳裏に焼き付いていた

すると

聞き覚えのある声がして

ゆっくり振り返った

赤はぺこりと頭を下げる

俺も微笑む

何故だか

涙が取り留めもなく零れた

赤はブンブン首を横に振る

赤は優しく

俺に微笑む

前のあの貼り付けた笑顔ではなくて

心の底から

泣きそうな顔で

ピンクの桜が

チラチラと舞い

俺達の別れを

暖かく包んでいた

意味不ですね.... 私もよく分からないwww 何ともいえない物語になっちまった.... しかも赤くん嫌われじゃないねこれ 申し訳ない....泣