俺にわからないことはなかった。
ほしいものはなんでも手に入るし
女も微笑めば勝手に惚れるし
今日の女も父上に頼まれて行っただけだが
我が儘だと言うからすぐ惚れると思っていた。
だが案外それは違い、冷たかった。
俺が、
アレン
ふっ、面白い女。
といえば
ユリア
それはようございました。
アレン
!?!?!?
冷たくないか!?
それなのに、それなのに、あの顔は反則だろ…
ユリア
ぱあっニコッ
アレン
っ~///
まるで、花が咲くような笑顔。
あの笑顔には、不覚にもドキッとさせられた。
アレン
ドキドキ(な、なんだこの感情は…)
今までわからないことはなかったのに。
アレン
(この感情だけは別のようだ…)
アレン
(しかもキス!?俺何やってんだ!?)
ユリア
カァァ////
アレン
(なにこれ可愛い)
ユリア
も、もうお帰りください!///
アレン
(俺の婚約者可愛い)
でも、俺はどうせ父上の人形…
アレン
だがユリア、嬢ならば
ユリア
アレン様!!ニコッ
アレン
いや、もしかしたら、なんてな笑
ユリア
はぁ、もうなんですか?
アレン
いやー?ユリア可愛いなぁってw
ユリア
冗談は慎みください//
アレン
…本気だったら?
ユリア
え?本気だったら、頬にキスでも?
アレン
ふーん、
じゃあいつか冗談なんて言わさせない男になってやるよ
そしたら、父上も少しは認めてくださるのかな
アレン
(それとは別にあいつの色んな表情も見てみたいしなw)
ユリア知らぬところでアレン攻略完了❤️
ユリア
くしゅんっ!噂ですかね…悪口じゃないといいな、