旦那
あいつは
旦那
盗人じゃよ
鯉音
え、、?
旦那
最近店に出てないと思ったらやはり遊郭、お前さんに会いに行ってたか
鯉音
店に出てない?
鯉音
あの、独立したんじゃ、、
旦那
何を言っておる
旦那
儂はあいつに暖簾分けを許した覚えはないぞ
鯉音
そんな、、
鯉音
彼が盗人だなんて、、
鯉音
じゃあ、わっちに会うために使っていたお金は......
旦那
そうじゃな、、
旦那
まぁお前さんにとってどちらもかなりショックを受けただろう、、
残り2ヶ月はあまり無理をするでないぞ。今日はもうゆっくりやすめ
残り2ヶ月はあまり無理をするでないぞ。今日はもうゆっくりやすめ
鯉音
はい。。ありがとうございました
次々に伝えられる事に鯉音は絶望した。
その夜何者かが旦那の屋敷に入った。
その者が目にしたのは大金と鯉音を身請するための契約書だった。
その者はそこにあった金と契約書を盗んだ。
.....
ガタガタ
.....
ガッチャン!
旦那
何者だ!!
源之助
これはこれは鯉音の旦那さん
旦那
げ、源之助来てたのk...
旦那
げ、源之....?
それから2日後〜
源之助
鯉音さん!
鯉音
源之助さん...
源之助
どうしました?
何か元気がないように見える、
何か元気がないように見える、
鯉音
いえ、なんでもないです☺️
心配かけてすみません、、
心配かけてすみません、、
源之助
いえ、
源之助
それより聞いてください。
源之助
その様子だと旦那から聞いた話かもしれませんが、今日は貴女に謝らなければならない事があります。
鯉音
源之助さん、、
源之助
鯉音さん。
私は今まで貴方に嘘をついてきました。私は旦那に暖簾分けを許されていません。
私は今まで貴方に嘘をついてきました。私は旦那に暖簾分けを許されていません。
源之助
そして貴方に会い来るためのお金は旦那から盗んだお金です。
鯉音
源之助さん、もう大丈夫です。
源之助
いえ、違うんです!
私は...
私は...
源之助
貴女を身請したかった。どうしても
源之助
私は旦那の屋敷に盗みに入りました。そしてそこで目にしたのは貴女を身請するための金と契約書。
それを見た瞬間頭が真っ白になってしまいました。
それを見た瞬間頭が真っ白になってしまいました。
源之助
僕は盗みと殺人を犯しました。
鯉音
源之助さ..ん
源之助
もう私は貴女に会う資格はありません。なので今日は貴女に謝らなければならないことと礼を言いにきました。
鯉音
源之助さん、確かに貴方は罪人です。盗み金とはいえ、貴方と過ごした時間は夢のような時間でした。
鯉音
貴方は他の客とは違う。絶望した私を励ましてくれた。
鯉音
そんなことしてくれる客はあなたしかおりんせ、
鯉音
私は武家に生まれた娘でありんす。お金や命に関しては厳しく育てられました。わっちは貴方の犯した罪を許すわけにはいけませんが、いつしか貴方のことをずっと想っておりんした。
源之助
鯉音さん..
源之助は鯉音を思いっきり抱いた
そして
鯉音
源之助さん、貴方の犯した罪は決して許されることではありんせ。
あの世でしっかりと償ってください。そして死後またあなたと結ばれることを祈っております。源之助さん素敵な時間をありがとうございんした。またいらしてくださいね
あの世でしっかりと償ってください。そして死後またあなたと結ばれることを祈っております。源之助さん素敵な時間をありがとうございんした。またいらしてくださいね
鯉音
私を吉原から解放させてください。
貴方の命でわっちを身請してください。
貴方の命でわっちを身請してください。
源之助
鯉音さん...
鯉音は源之助を短刀で刺した
鯉音
わっちも今から主様のところに行きます。死後貴方と結ばれることを心より願っております。
そして鯉音も短刀で腹を切った。
1789年12月24日こうして2人はあの世で一緒になることを決意した。