rbru 【 雨の日の覚悟 】
プルルルルルルル プルルルルルル
小柳
いつもは耳障りなはずの音が 今日は少し柔らかく感じる
ピッ
小柳
星導
小柳
星導
小柳
言葉の端々から幸せな雰囲気が 溢れ出している それを感じて 自分も少し幸せを感じてしまう
星導
小柳
星導
思ったよりすぐ 切れてしまった電話に 物足りなさを感じた もっと電話していたかったのは 自分だけだったんだろうか
ピコン
小柳
小柳
彼からのいきなりの通知 いつでも俺が 一番欲しい言葉をくれる
小柳
こんなの もっと会いたくなるじゃん
少し早めに家を出て 待ち合わせ場所に着く
小柳
待ち合わせ場所には 見慣れた姿があった
小柳
星導
少し驚いたような顔をする 彼が駆け寄ってくる
星導
小柳
星導
柔らかい笑顔 幸せに満ちた表情で そんなことを言われる
小柳
星導
小柳
星導
結局いつも彼にペースを乱される それでもそんな彼だから …ずっと一緒にいたいと思う
星導
小柳
星導
小柳
一面に咲いた夏の花を見つめる 彼の横顔は 今まで見た中で一番儚かった
星導
小柳
と、俺の耳元に手が伸びてくる サクッとした感覚を耳元に感じる
小柳
星導
小柳
星導
小柳
なんてさらっと言ってのける 毎度のことながら こういうのは慣れない
星導
小柳
星導
小柳
星導
小柳
いきなり手首をつかみ走り始める それだけでまた少し 好きになってしまう
本降りになってきた雨の中を 2人で走る それで思う なんか…恋人みたいでは? (恋人です)
星導
小柳
星導
そう言えば黙って 引っ張られていたけど どこに行くんだろう
小柳
星導
小柳
疲れからか あまり思考が回らなかった うち………うちね
星導
小柳
その意味を ようやく理解したとき 俺はすでに めったに来ない彼の家の 玄関に立っていた
星導
彼がこちらを向いたと思ったら 固まった
小柳
星導
小柳
久しぶりに感じる 彼の匂い
星導
小柳
星導
小柳
改めて自分の服装を見てみると びしょ濡れのシャツが うっすら透けている
小柳
星導
さっきから彼が全然 こちらを見なかったのはそのせいか 恥ずかしく思って彼を見ると 雨で濡れて少し乱れた髪の向こうに 赤く染まった耳があった
小柳
小柳
やけに温かいお湯の中で考える なんで家に連れてきたんだろう あの時照れてたのかな …今日、泊まるのかな
小柳
体温がやけに高く感じるのは きっと風呂に入ってるからだ
鼓動が高鳴るのを抑えて 彼がいる部屋に戻る
小柳
星導
小柳
俺は今自分よりいくらか背が高い 相手の服を着ている つまり必然的に 彼シャツというものになってしまう
星導
小柳
恐る恐るずっと心にあった疑問を 口に出してみる
小柳
星導
小柳
星導
突然の深い溜息 気持ち悪いと思われたかも と身構える
星導
小柳
星導
小柳
彼と目が合う ただまっすぐに俺を見つめる彼
小柳
星導
小柳
小柳
星導
初めて見る彼の余裕が無い顔
星導
小柳
そう言い残して彼が部屋を後にする さっきまでの緊張が一気に溢れて 腰が抜ける
小柳
手に持ったマーガレットを見つめる 彼が戻ってきた時 どんな顔をしてればいいだろう なんて声をかければいいだろう
戻ってきた時 彼は何て言うんだろう
彼が戻ってくるまでの間 俺の鼓動がおさまることはなかった
長くなったので切ります😢 中途半端〜……w 続きみたいって声があったり、 続きかきたくなったりしたら 多分書くと思います! それでは読んでくれて ありがとうございました!
コメント
2件
好きですー!!続き楽しみです😍