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こんにちは!

第6話に900個ものハートがついていて、驚きました!

本当にありがとうございます!!

では、本編へどうぞ!

パサッ(凛に掛け布団を被せる音)

秘書

鎮痛剤を飲んだので落ち着くでしょう

秘書

クルッ(潔の方に振り返る音)

秘書

少し話しましょう、潔さん

書斎

秘書

驚いたでしょう

秘書

お掛けください

…はい

秘書さんも驚かれたのではないですか?

秘書

以前はよくあったんです

…こんなことがよくあったんですか?

俺は初めて見ました

秘書

潔さんがこの屋敷に来る前まではそうだったんです

秘書

どういうわけか

秘書

糸師様は目の治療をするたびに、酷く苦しみます

秘書

「盲目の野獣」という別名も突如できたものではないんです

秘書

これまで糸師様の目を治すために何でも試しました

秘書

ですが治療するたびに酷い苦痛に耐えきれず、悲鳴を上げておられました

秘書

ご自分の目を傷つけることもあるくらいだったんです

秘書

それであの別名がつけられました

秘書

でも結局、治療法は探せず…

秘書

潔さんがここに来る頃には全てを諦めた状態でした

……

(俺はそんなことも知らずに…)

(それじゃあ、凛様は苦しむことになる分かってて…)

(あんなに苦しんでいるのに、俺が持ってきたものは何でも飲むだなんて)

ギュッ…(手を握り締める音)

(何を飲まされるかも分からないのに、どうしてむやみに俺を信じるんだよ…)

秘書

糸師様のためにしたことなんですから、あまり自分を責めないでください

秘書

…でも糸師様に何を飲ませたんです?

ビクッ

……

それが…

俺も正確には、よく分からなくて…

秘書

…え?

秘書

何なのか分かりもしないものを薬だと言って、糸師様に差し出したんですか!?

試されたことのない薬であることは確かです

でも薬の名前を思いだそうにも、思いだせなくて…

秘書

バンッ(机を叩く音)

秘書

確かでもない薬を糸師様に飲ませるだなんて、どうかしてますよ!!

…申し訳ございません

秘書

ハァ…

秘書

それなら、どこでその薬を手に入れてきたのですか?

秘書

どこで聞いた情報なんです?

それも…言えないんです

すみません

言っても、ご理解いただけないと思います…

秘書

潔さん…

秘書

今、正直に話さないと怪しまれてもおかしくない状況ですよ

秘書

これまで糸師様に誰よりも誠実に仕えてきたのは分かりますが

秘書

こうなると糸師様に危害を加える目的で偽装工作したように見えます

それは絶対に違います!!

本当です!

信じられないかもしれませんが、そういうつもりは全くありません!!

秘書

…それは糸師様が意識を取り戻されてから判断することにしましょう

秘書

ハァ…

秘書

どのような処分にするかは、その後で話し合います

…はい、分かりました

秘書

それまで潔さんは糸師様に会うのを控えてもらいます

秘書

当分は私が仕事を代わるので、潔さんは処分を待っていてください

…はい、そうします

パタン…

(バカみたいだな…)

(むやみに作り始めるより先に、秘書さんに話すべきだったのに)

ハァ…

(疑われて当然だ)

(大公である凛様は、これまでも毒殺を企てられることが多かったはずだよな)

(でも…)

(いつも苦しんでたなら、俺が薬を作り間違えたわけではないってことか…?)

トボトボ

(それにしても、あんなに苦しむなんて…)

 

ハッ

(…歩いてたら、つい癖で凛様の部屋まで来てしまった)

ウロウロ(凛の部屋の前で歩き回る音)

(ここまで来たんだし、ちゃんと謝っておくべきか…?)

(いやダメだ、さっき秘書さんに怒られたばかりじゃないか!)

(だけどやっぱり、このままじゃ申し訳ない…)

(そうだよ、俺のせいで苦しんでるんだから、ちゃんと謝るべきだ)

コンコン(扉をノックする音)

(ごめんなさい、秘書さん…)

…入れ(扉越しに聞こえる声)

凛様、お体の具合はいかがですか?(扉の越しで話す)

潔か?

なぜ入ってこないんだ?

謹慎中なので…

良心に従って、ここでお話ししますね

…秘書に言われたんだな

お…俺であっても、同じようにしたと思います!

疑われても仕方ないですから…

コツン(扉に額をあてる音)

薬のせいで苦しむことになるなんて、知らなかったんです

…ごめんなさい

お前が謝ることじゃない、潔

…俺が煎じた薬茶のせいじゃないですか

…逆に、俺はお前が逃げてしまうんじゃないかと思ったが

ここに残ってくれて、嬉しい

え…俺がですか?

どうしてそう思ったんです?

…これまで何人もそうだったから

俺は逃げません

俺もそうだと思いたい

…本当です

それに、きっと治るはずです

(いっそ俺がヒロインだったら…)

(そしたら、こんなふうに全てが拗れることなんかなかったのに)

潔…

これで、もし目が治ったら

お前を正式に大公家の者にするつもりだ

そんな…!

俺がご主人様に仕えるのは当然のことです

大公家の家臣になりたいなどと思ったことはありません

誰がお前を家臣にするって?

俺は…

ゴホ ゴホッ

り…凛様!

大丈夫ですか?

おつらいのに、すみません…

お邪魔しました

早くお休みになってくださいね

では失礼します

タタタッ

タタタッ(潔が去る音)

ゲホッ…

ふっ…

もう行ってしまったか…

(笑える状況じゃないっていうのに…)

(つらくても、こうして笑っていられるなんて…)

(希望…そういうのとは少し違うが、以前は感じることのなかった感情だ)

思っていたよりも…

お前に頼りっぱなしみたいだ

相葉伯爵家

コンコン

メイド

あの…

メイド

朱里お嬢様…

朱里

ガタッ(勢いよく立ち上がる音)

朱里

どうなりましたか?

朱里

聞いてみましたか!?

メイド

皇太子殿下はご多忙のようで、お時間をつくれないとのことでした

朱里

…他には何も、伝言はなし?

メイド

はい…

メイド

ところでお嬢様、顔色が良くないですが大丈夫ですか?

朱里

ガクッ(膝から崩れ落ちる音)

メイド

メイド

朱里お嬢様!?

朱里

どうしてなの…

朱里

(一夜を共にした、あの日からだわ…)

朱里

ガリガリ(爪を噛む音)

朱里

(四日も連絡がないどころか、一方的に避けられてる)

朱里

(ううん…本当にお仕事でお忙しいんだから誤解しちゃダメよ)

メイド

お嬢様、立てますか?

朱里

…馬車を用意してください

メイド

えっ…馬車ですか?

朱里

私が皇宮に行きます

朱里

今すぐに

皇太子宮殿

皇太子

たったこれだけか!?

部下

申し訳ございません

部下

なにしろ大公邸で働く者が少なく、人を送り込むことができなかったのです

部下

大公は外出をしないので様子を探るのも困難で…

皇太子

そんなこと知るか

皇太子

バシッ(調査資料を部下に投げつける音)

部下

も…申し訳ございません

皇太子

こんなのが調査だと?

パサッ(調査資料が床に落ちる音)

潔 身元証明なし 仕事紹介所経由で採用 糸師大公家の執事 経歴記録なし (潔のイラストがある) (↑調査資料の内容)

皇太子

もう一度、調査しろ

部下

…かしこまりました

皇太子

女ではなく男だったのか

皇太子

身元証明がない男か…

皇太子

(平民ですら持っている身元証明がないということは、過去に何かやましいことでもした男なのか?)

皇太子

ニヤッ

皇太子

(前科者か…?)

皇太子

(もしくは戦争の捕虜?)

皇太子

(路上生活者の可能性もあるな)

皇太子

(その程度の男か…)

皇太子

(あいつの見る目も知れてるな…)

皇太子

(そんなことより、あいつは男色だったのか?)

皇太子

誰とも付き合ったこともないような奴を誘惑するとは、よほどの腕利きらしい

皇太子

やはりあの時、顔を見ておくんだったな

皇太子

…気が変わった

皇太子

その男を連れてこい

部下

ビクッ

部下

えっ…?

部下

潔という男をですか?

皇太子

ああ

皇太子

興味が湧いた

皇太子

ニヤッ

皇太子

あいつは自分のものが取られた時、どんな顔をするんだろうな

コンコン…

執事

皇太子殿下

皇太子

入れ

執事

朱里様から殿下に謁見の申し込みがありました

皇太子

朱里?

執事

相葉朱里様です

執事

相葉伯爵家の…

皇太子

…さぁ

皇太子

誰だったかな

皇太子

俺がいちいち会わなきゃいけないか?

皇太子

適当に断っておけ

執事

かしこまりました

皇太子

お前も、もう下がっていい

部下

ペコッ

パタン

皇太子

スッ(調査資料を手に取る音)

皇太子

潔か…

皇太子

黒髪に、青色の目…

皇太子

それにこの顔…

皇太子

まさかとは思うが、一人思い浮かぶやつがいる…

皇太子

ニヤァ

皇太子

潔か…

皇太子

楽しみだ…

ここで終わらせてもらいます

すみません…

今回の話はあまり進展がなかったですよね

次の話を早めに出します!

面白かったら、ハートください!

コメントも待ってます!

では、また次回会いましょう!
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